2003-02-05
小さなダイヤ NO 335
今日の葬儀の担当責任者は、弊社の「ミス・ホスピタリティ」。亡くなられた日にご親戚との打ち合わせが行なわれたが、喪主をつとめる方が東京に在住されており、到着されてからの確認が必要で、仮通夜の夜遅くに電話があり、喪主さんとの打ち合わせに出掛けて行っていた。
彼女に進行を任せてみたい。そんな心情が強くなってきている私。近々に徹底した司会の教育を始めようと思っている。
音響機器の音楽の重要性に対する認識も高く、ビデオ収録や音楽編集の際の細微なテクニックも研鑽したようで、マイクを担当する資格が出来た段階に至ってくれた。
彼女の指導で最も難渋が予想されるのは「関西訛り」。純粋の京都女性の言葉を、マイクの世界でどのように払拭するかにすべてがあり、本人の努力なくして完成はない。
今、グーグルで「葬儀 司会者」を文字検索してみると、トップに登場するのが「エム・オー・シー」
名古屋に本社があり東京に支店があるが、東海地区だけでも年間に6千名様の葬儀に司会者やスタッフを派遣する会社に発展している。
社長は「石坂正美さん」、女性である。
彼女は、元アナウンサー。ブライダル司会者10数人を原点として葬祭業界に進出、今は、日本トータライフ協会の常務理事としても活躍。全国の大規模な社葬やホテル葬のプロデュースでも卓越した能力を有している。
会合などで彼女と会うと、我々は司会者の指導の話題にくれる。我々に共通することは「司会は、難しい」「司会は、奥が深い」「司会は、サービス業のトップにランクされるべきプロの仕事」ということで、プロデュースの能力と自身でシナリオが書けることが必須。
それらは、与えられたシナリオを言葉にする司会者は一流でないという結論に達するもの。
そんなところからすると、上述の「ミス・ホスピタリティ」は、今、ナレーション現行の創作に取り組んでいることからも、一流になる素質を備えているということになり、心から期待している。
石炭を磨いてもダイヤにはならないという格言があるが、彼女には、石炭ではなくダイヤの輝きが見える。
私が外から磨いてみよう。でも、光り輝くのは中から。本人がダイヤとしての意識がなくては光らない。
いつ、光り輝くことが出来るか。そんな楽しみが、これからの私の苦労でもある。
今日は、彼女の誕生日。風邪気味で咳き込んでいて気の毒だったが、式場の行動にはそれらを見せることなく、余裕すら感じるように育ってくれた。
小さなダイヤ、それが何処にもない輝きを見せてくれる日が近いように思っている。