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2003-08-06

九州にて    NO 507

山手にある立派なホテルに到着するまでに、ちょっとしたハプニングがあった。

 後発でやって来られる大御所A先生を迎えるため、大牟田駅に向かった。
 定刻の特急「つばめ」で到着された先生、いかにもお疲れのご様子。すぐ近くにある私のお気に入りの料理屋さんに行った。

 この店に行ったのは、もう20回を超えているだろうが、料亭と料理屋さんを兼ねているこのお店、九州でも有名な存在として認識されている。

 前夜の首脳?会議が始まる。男性ばかり4人で美味しい料理や地酒のご相伴に預かったが、乗ってきていた私の車は「代行運転」に依頼することを決めていた。

 食事と打ち合わせが終わり、「では、ホテルへ行きましょう」と表に出ると、代行の運転手さんが待っている。その人物、我々4人全員が<大丈夫か?>と思ってしまうイメージ。

 車は5メートル70センチのロングボディで左ハンドル。弊社の社員でも運転を敬遠している代物。ホテルまでの細い道、そこまで行き交う対向車のことを想像すると恐ろしい。

 助手席に私が座った。「これがライトの上下、ワイパー。サイドブレーキはなくチェンジレバーを動かすと自動解除」なんて説明をし、シートの位置の調整を手伝って、やっと動き出すことになった。

 しばらくは4車線の広い道。しかし、このおじさんの走行振りがおかしい。通行量が少ない道路のセンターを走る。車線のラインを中心に走っており、どうやら車両間隔を把握出来ないよう。同乗する我々に言葉はない。

 しばらくすると落合社長が行き先変更を告げた。

 行った先は、彼の会社の大型葬祭式場。そこで祭壇の花を設営中の息子さんに声を掛け、ホテルまでの代行運転を願うことになった。

 時計を見ると、もう11時を過ぎている。私が見た祭壇の完成度から判断すると、まだ2時間以上の作業だろうが、彼は、快く引き受けてくれホテルに到着することが出来、彼に心から感謝をしたが、おそらく代行屋さんの運転では事故という危険性が非常に高かったと思っている。

 さて、そんな命拾いをしたような思いでホテルに帰ったのだが、次の日、それをはるかに超える恐怖の体験をすることになったので紹介申し上げる。

 現地ですべての予定を済ませて大阪に向かう。帰路はA先生もご一緒くださるそうで、車内会話が弾みながら九州自動車道を走り出した。

 突然、稲光。同時に滝のような豪雨。前方車両が確認出来ないほどの雨がフロントガラスに当たってくる。それらはゲリラ雨というように周期的。そんな状況が1時間ぐらいも続いた。

 しかし、これが恐怖の体験ではない。その先で予想もしなかった事件が起きたのである。

 それは、明日に続きます。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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