2003-04-30

披露宴での思い・・番外編    NO 415

昨日、弊社女性スタッフの結婚式のことを書いたが、感謝しなければならないことがあったので申し添える。
 
 全国に点在する日本トータライフ協会のメンバー達から頂戴したメッセージ、この内容がどれも素晴らしく、司会者や出席者が驚いていた。

  協会の共有する理念のひとつに「愛」「癒し」「思いやり」があるが、彼らは日々の仕事でそれらを実践し、誰よりも「愛」ということに敏感となっているし、 昨年、高知県や北海道で行われた研修会にも出席していた彼女は、昨秋の大阪研修会で歓迎のエレクトーン演奏をしていたこともあり、多くのメッセージが届い たものと思っている。

 優しいという文字は「人を憂う」こと。苦しみや悲しみに出遭うことで他人に優しくなれると言われているが、そんな彼らが心を伝える文章表記は、一般的なものとは全く異なり、ブライダル司会者が驚くことも無理はない。

  多くの司会者や音楽奏者を抱えるプロダクションの社長が来社された時、ブライダル司会者が葬儀の司会のことを「ナメテいる」と発言され同感を覚えたが、依 頼されてセミナーの講師を担当した際、全員がショックに捉われ、自信をなくしてしまったという事例を思い出すことになった。

 今回、担当されていた司会者は一流とは言えないが、サービス精神旺盛で一生懸命につとめられていたことは評価できるだろう。

 しかし、絶対に使用するべきでない言葉を何度も耳にし、気になって仕方がなかった。

 それは、「ここで、**様に歌っていただきたいと思います」のように、「思います」のオンパレード。

司会者が『思って』どうするの? それらは『決まっていた』ことでしょうと教えてあげたい気持ちはあったが、新婦の大切な記念の慶事なので言わなかった。

また、音響が今ひとつという残念な思いを抱くこともあった。使用されていたマイクは3本。特に司会用の音声が『篭もり過ぎ』で、音楽と併せると半分ぐらいしか聞き取れなく、非常に残念であった。

これは司会者のチェックミスもあるだろうが、何よりミキサー担当者の責任が大きく、私だったらマイクを持たないレベルだった。

音響というものは不思議なもので、耳にする場所や立場で微妙に変化する。発声者の声質によってもイコライザー調整やマイクそのものを替える必要が生まれる。

自分で喋って自分で聞くことは不可能なこと。そこで信頼するプロに託することになる訳だが、それぞれの「好み」という問題もあり、一筋縄で解決できないところが面白い世界。

音響の世界で「プロのみぞ知る」という秘話がある。それは昭和の歌姫である偉大な「美空ひばり」さんに纏わる逸話。機会があったら書いてみたいが、彼女は誰もが驚くほど敏感な耳をされていたというお話。いずれ、お楽しみに。
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