2003-07-13

営業の電話から     NO 484

今日の葬儀は、雨。今晩のお通夜も雨。それも豪雨近い状態で、参列者にも気の毒だが担当スタッフ達もかわいそう。

 テレビの天気予報では、明日も雨。明日の式場の外は、グラウンド。足元が大変な状態で、トンボで均すぐらいでは解決不可能で悩んでいる。

 さて、最近、夜の7時や8時に掛かってくる営業電話が腹立たしい。

「社長をお願いします」
「ご用件は?」
「営業のご挨拶です」

 社会常識という5時を過ぎての営業は、マナー違反。こんな会社に良い会社はない。

 中には「**とお伝えくだされば分かります」と言って、私の友人や知人のような作為的手段を講じるヤカラもいる。

 「どこの**さんか確認しなさい」と言われた電話の担当者。「どちらの**様でしょうか?」と訊ねている。そこで大半の電話が切れることになるが、ある時、付き合ってやれという悪戯心で電話に出た。

 「社長様ですか?」 「いいえ、直属の**と言います。社長は、ただいま生憎来客中でして、ご用件は私が承りますが?」

 「また、改めましてお電話申し上げます」

 こんな無駄な会話のやりとりを何度したことだろうか。株式、証券、金融、先物取引などが多いようだが、こんな低次元な営業でビジネスにつながるのだろうか、いつも不思議に思っている。

 そんなある時、自宅に冠婚葬祭互助会から営業の電話があった。「ポスティングの資料を見ましたか?」から始まった営業戦略。完全なマニュアルに基くトークに付き合った。

 「適齢期のお子様は、ご結婚されたのでしょうか?」

 「結婚ですか? 当家はホテルでと考えておりますし、結婚となれば相手側のお考えも大切であり、当家が互助会でという訳にはいかないでしょう?」

「互助会はお得ですよ」

「そうですか? 何社も倒産寸前ということも流れていますし、銀行や保険会社が破綻する時代に、株式会社である互助会が安全という保証はないでしょう?」

 「失礼ですが、ご両親はご健在ですか?」 そこで話題が変わった。

 「今度は、葬祭ですか? 当家は互助会のようにマニュアル的な葬儀は絶対にしたくありません。葬儀もホテルを利用しようと考えているのです」

 「ホテル? そんなこと出来ませんよ?」

 「私、何度もホテルの葬儀へ行っていますよ。そんなこともご存じないのですか?」

 「・・・・・・・・・?」
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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