2004-09-15
発信できるかな? NO 913
夕方、苫小牧駅からスーパー北斗18号で函館に向かう。さすがに夕方となると冷えてくる。隣のホームに停車していた普通列車、長時間の停車でも抵抗がないように、乗客がボタンでドアを自由に開閉出来るシステム。北海道らしい発想だ。
東京の山手線、混雑時に椅子席が一切ない車両もあったが、それぞれの地で知恵を働かせた乗客対応があるものだ。
苫小牧と函館間は、約247キロ。2時間40分の旅となる。
3号車の席に着くと同時に女性のパーサーさん、切符拝見とサービスメニューで「お飲み物は?」と訊かれ、ホットコーヒーをお願いしたが、ミルクとシュガーのないブラック。<これだったらウーロン茶の方が>と残念がる。
東室蘭までの左側に見える太平洋の夕景が美しい。何度見ても飽きない景色だが、東室蘭から先は陽が落ちた夜。シートを倒してひたすら読書。備え付けられていた女性週刊誌まで読んでいた。
スーパー北斗はディーゼル車、カーブの多い路線に対応するため振り子式車両。関西の紀勢本線を走る「くろしお」と同じで独特の揺れがある。この列車、また明日に戻らなければならず、往復で500キロの走行となる。
五稜郭に停車し、約4分で終点の函館。無理をお願いしていた友人と再会となったが、ホテルの予約で大変な苦労を強いていたよう。
この日、函館の大半のホテルが満室。前回にお世話になったロイヤルホテルも満室で、有力者のコネクションで国際ホテルにお願いした。
港にライトアップされた往年の青函連絡船が存在しているが、過日の台風の影響が凄かった北海道。多くの犠牲者が出た洞爺丸台風の話題に進展、続いて最近に多い地震の話に進んだ。
食事を終え、見晴らしのよいバーに行くが、どうもお客さんがいっぱいで騒がしく、タクシーでロイヤルホテルのバーに移動。函館山の見える静かなカウンターで飲めないお酒を2杯も飲み、めったに食べないチーズにも手を出した。
お疲れモードはあるが、心は意外にリフレッシュ。互いに共通している話題で盛り上がる。
気が付けば日付が変わる寸前。そこでお開きにしてホテルまでタクシーで送っていただいた。
正面玄関で見送りフロントへ。預けたキーのナンバーを忘れている。そこで名前を告げて頂戴する。
入った部屋、ホテルには珍しいほど明るい照明。お陰でパソコンを打ち込む手元がよく見え、いつもよりハイスピードの20分で打ち込めた。そして、発信だが、どうも電波の調子がよくないみたい。発信できたら幸いとエンターボタンを押す。