2003-07-10

明日のナレーション    NO 481

昨日の「NO 480」で、暗号みたいな変な文字が掲載されていた。「口」と「言」の合作だが、やはり私の技術が及ばず、訳の分からないことになってしまったようだ。

その文字のイメージは左が「口」、右側が「言」であるとお考えいただければ幸いである。 

 さて、今日の郵便物の中に、誰もが知る大手企業の社長からの退任通知があった。

 彼は、私と同級生。自らの研究で外国の大学に留学し、土木設計の専門家として日本の高速道路の建設に携わってきていた。

 彼は、面白い一面を持っていた。社会人となって東京に在住していた頃、帰阪する度に葉書をくれ、そこに「石松、大阪に帰る」と書かれてあったこともある。

 「石松」とは、当時に流行していた漫画「ハリスの旋風」の主人公の名前「石田国松」を表し、そんな茶目っ気のある男だった。

 随分前に霧島の林田温泉に行った時、九州自動車道の工事現場にいた彼を訪ね再会したことがあったが、その後、四国の高速道路の工事現場にいるとの通知があった。

 そして、私が予想もしなかった大企業の社長に就任したという手紙が届いたのが3年前。その会社を退任したというのである。

 与えられた責務を3年間でやり遂げたということだろうが、その内にまた新しい世界でスタートするという知らせがあると思っている。

 そんな彼からの手紙を読みながら通夜の式場に行った。

100を超える供花が並んでいる。女性スタッフ3人が名札の確認を行っているが、「供花の名簿をフロッピーでください」と、ご遺族からご要望されたそうで、そんなIT時代の訪れに驚きを新たにした。

 入り口にご夫婦の大きな写真があった。セピア調の思い出写真に文字が記載してある。それはお2人がご創業されてからの年数のこと。会社関係の弔問者が感慨深そうにご覧になっており、その光景を見ていた創作担当スタッフも喜んでいた。

 今からナレーションを創作するが、私と女性スタッフの2人で語る形式を考えている。

 これは、弊社のオリジナルバージョン。彼女は本番前に原稿を目にすることになるが、式場の何処かで数回読めば出来るレベルに成長している。

 しかし、今回、彼女に強く要望することは簡単ではない。彼女に担当させるシナリオの大部分が「カギカッコ」の世界。それをどのように伝えるかという表現力が難しい。

 ここでうまく乗り越えることが出来れば、またステップアップになるので楽しみにしている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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