2020-06-15

涙雨チャンネル  NO 8814

737-5型機数日前に「アベノマスク」が届き、郵便ポストの中に入っていた。発送先は厚生労働省となっていたが、三密にならないように気をつけて生活をというような文言が目に留まった。

我々夫婦は要介護や要支援者の対象にあるので介護関係の組織から発表と同時に貰ったが、余りにも小さかったのでびっくりした、今回も全く同じ物だった。

ずっとユーチューブを楽しんでいる。アンドレリュウ、自衛隊の歌姫達も見るが、朝ドラの主人公である「古関祐而さん」の曲が好きで、スポーツショー行進曲やオリンピックマーチも聴いている。

そんな中で初めて知った「涙雨チャンネル」の世界を知った。悲しい話や感動する話がいっぱい紹介され、創作物もあるようだが、それにしてもユーチューブに出て来る文字を追い掛けて読み込んでい行くが、もう少し早く動いたら良いのになんて思っている。

目が不自由なので天眼鏡を片手に読んでいるが、文字を読むことは耳から聞こえるナレーションと違って想像力が高くなるような気がする。

長い間そうぎという仕事に携わってきたので「涙雨」の体験も少なくなく、今日はそんな一つを紹介しよう。

ガンの苦しい闘病生活から「お母さん、もう休んで良いのよ」と声を娘さん二人が声を掛けたのが臨終の瞬間だったそうだが、中学一年生と小学4年生の娘さんの悲しみは強く、火葬場へ向かう私の車の中でもお父さんから「もう泣くな」と声を掛けられていた。

ガンが見つかってから何度か手術を受けられたが、転移していた部位が芳しくなく、余命が幾許もないという悲しい宣告を受けてから半年後の旅立ちだった。

大阪府下在住の方で大阪市内の火葬場に随行したが、往路の車内で同乗されていたお寺さんが「あなた達が立派に成長する姿を見守っとくれるよ」と慰めていたが、復路ではお寺山がタクシーでお帰りになったので私の車にはお父さんと娘さん2人だけとなった。

妹さんは号泣され、お父さんが「泣くな!」と叱責されていたが、私は子供にとってお母さんの死は辛い物で、涙を流すことで自身の精神状態を浄化させるというアドバイスをした。

涙の成分は真っ赤な血液で、それが透明になって目から流れ出るメカニズムで自身を守ると言われており、「涙は悲しい時にだけ流れ出るものではありません。涙は感情が極まった時に流れ出るもの、それは生きている、生かされているという証でもあるのです」なんて歯科医のフレーズを解説してしまった。

もうあれから10数年の月日が流れた。その時の喪主を務められたご主人のご親戚の葬儀を担当したら、お二人の娘さんも立派に成長されており、お姉ちゃんは看護師さんになられたそうだし、妹さんも看護学校で学んで井いることを知った。

尾浄土におられるお母さんもきっと喜んでおられると想像するが、お二人とも車内での出来事を今でも憶えているそうで、私の説教染みた言葉を二人で語ってくれたのでびっくりした。

今日の写真は全日空の「737-5型機」を胴体が短いところからドルフィンというニックネームで呼ばれていたそうだが、ずっと地方空港を結んでいた中、引退することになったそうだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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