2003-11-12

感謝を込めて・・・合 掌    NO 603

ホテル葬の日が迫っている。私の身長より高い背丈の遺影写真がホテルに届けられるが、傷を付けたらえらいこと。本番の時までの取り扱いに気を遣う。

 特別なサイズで制作すると、かなりの日数を要するもの。乾燥させる時間も必要だし、照明を当てた場合に反射しないような特殊加工も重要で、間に合わなかったら大問題。

 今日は、夕方から別のホテル社葬の打ち合わせが入っている。おそらく3時間程度を要するだろうが、それが終わると遠方に出張する。

 明日の朝の新幹線では間に合わず、どうしても車での夜間走行を強いられ、片道700キロを走ることになるが、腰痛と目の疲れを心配している。

 さて、葬儀司会者向け虎の巻「温故知新」だが、日本トータライフ協会のメンバーたちが「到着しました」と掲示板に書き込んでくれていたが、中に「合掌して開けました」という一文があり苦笑する。

 それぞれのメンバーがそれぞれの活用をしてくれるだろうが、宗教のことを勉強するのが葬儀社の基本。文献が山ほど存在していても、なかなかすぐに役立つものは少なく、司会に関してグローバルに総括して100ページにまとめたものは、きっと役立つものと思っている。

 しかし、発送してから調べてみたら誤字に脱字が発見された。ただ、誰が見ても気付く程度のものなのでホッとした。

 「司会者の教則本を探していたのです。やっとめぐり合ったような思いで、『独り言』のページに出会い、訪問していて本当によかったと思っています」

 協会のメンバーでない司会者さんから、そんなお手紙を頂戴したが、なんと嬉しい表記ではないか。駄文の列記から新しい「えにし」に進展することは何より喜ばしく、心身の疲れの中で心が和む。

 今日の深夜は、都会の喧騒を離れて山中の高速道路を走っているだろう。車載しているJBLのスピーカーから、お気に入りの音楽も流れているだろうが、安全運転のために、オリジナルCD「慈曲」を流そうと思っている。

 通行量の少ない深夜の高速道路。「慈曲」の調べを耳に走行すると、様々な光景が浮かんでくる。これまでお送りした多くの方々の葬送が去来する。それは、いかにも葬儀屋らしい表現だろうが、前方を照らすヘッドライトの中に故人が出現されることはないのでご安心を。

 そんなところから、深夜の12時前に発信しているこの「独り言」。本日は、夕方前に発信ということになりました。

 明日の朝日新聞の朝刊、大阪市内版で恐縮ですが、コラム「独り言」のご訪問への謝辞広告が掲載されます。ここに併せて御礼申し上げます。

 ご訪問、有り難うございます。衷心より感謝申し上げます・・・・・合掌
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