2022-10-23

秋の夜長に  ǸО 8978

CD 慈曲アンドレ・リュウのユーチューブを観ていたが、上海公演メキシコ公演も出て来た。またブラジル公演もあったが、オーストラリア公演で「ワッチング・マチルダ」が演奏され、数万人の人達が大合唱する光景に感動した。

「ワッチング・マチルダ」は過去にも書いたが、オーストラリアの第二国歌として知られており、私がこの旋律を知ったのは小学生の頃に観た映画「渚にて」の主題歌だったからで、終わって劇場を出る時にはその旋律をしっかりと憶えていた。

この映画は「核」に関する人達に観て欲しい内容で、第三次世界大戦が勃発して核が使用されたら、地球の人類が滅亡するというシナリオがあり、ロシアと関連する独裁者達や北朝鮮のトップに是非見て欲しいものだ。私が映画を観て旋律を覚えた曲がもう一曲あった。

それは「映画西部開拓史」で流れるイギリス民謡「グリーン・スリーヴス」で、70ミリ映画として公開されたが、帰り道でレコードショップに立ち寄り、サウンドトラック盤のレコードを購入したものが今でも引き出しの中に入っている。

アンドレ・リュウの公演はちょっと想像できないスケールの大きさがある。慣習が数万人と言うケースもあるし、花火が上がったりメリーポピンズ舞い降りたりするのだからびっくりだが、舞台横にスケートリンクを作ってスケーターワルツを演奏した映像を観たこともある。

アメリカだと思うが、映画「風と共に去りぬ」の主題歌だった「タラのテーマ」を演奏し、清掃された数十組のカップルがダンスをする中に車椅子の男女の姿もあって感動した。

ユーチューブとは便利な代物だ。パソコンの発展で音響も素晴らしく、もうコンポの時代で亡くなったみたいだが、好きだった音楽に出会えることは幸せで、大ファンだった故加藤和彦さん」の歌を聞きながら、返す返す残念に思い、青春時代を懐かしむことになった。

彼の作曲で洗練された感性が感じられる「白い入りは恋人の色」だが、フォレスタが歌っている映像があって嬉しかった。

私は顔籐和彦さんが演奏して歌われる「悲しくてやりきれない」が大好きで、様々な楽器を弾きこなした彼が「三線」で歌われるのが好きだった。

ユーチューブの中に坂崎幸之助さん」と共演されるものも素晴らしく、何度も観てしまったが、全てを失って持って行ってしまった彼の死を改めて嘆き悲しむ秋の日となった。

私が監修した葬儀音楽のオリジナルCD「慈曲」だが、作曲をされた「高橋三鈴さん」の録音は、全て彼女自身が演奏されて多重録音されたものである。

マスターテープが出来上がった時にハープの音を加えて欲しいとお願いした曲が3番目の「哀惜の花達」で、天使と巫女さんが開式前に行う「奉儀」の曲ではハープをバックに追加したことで優しさがアップした出来事を思い出す。

彼女も数年前に亡くなられていた。「ずっと点滴だけで生きています」と言われていたが、天才的な彼女の音楽能力が惜しまれてならず、彼女一緒に仕事したことを懐かしく思い出す。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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