2021-09-22

懐かしい話  ǸО 8887

707型機 バリグブラジル航空前号で触れた三和銀行だが、取りきもなく口座を開設したこともなかったが、印象が残っている出来事があった。

今から44年前だから私が30歳の時のことだが、義父母から頼まれたことからサンパウロへ行き、帰路にアメリカのユタ州に在住する親戚に会って欲しいと懇願されて行くことに決め、外貨を交換するためにこの銀行へ行った。

当時に取引していた銀行は協和銀行で、預金担保で借り入れをしてファーストクラスを利用することにした。

私が飛行機嫌いで行くのを渋っていて「ファーストクラスなら行く」と答えたから決まったのだが、銀行の担当者も驚いていた。

その担当者から「三和銀行ならドルがある」と教えられたから行ったのだが、店内に入ると軽微とフロアを担当されていた方から「ご用件は?」と聞かれたので「外国旅行のためにドルが必要で」と答えたら、何かそっけなく対応されて椅子に座って待つことになった。

しばらくするとその人物がやって来て「如何ほど?」と聞かれたので「1万ドル」と答えたら表情が一変して上司の席へ伝えに行かれたようだった。

当時のレートは「1ドルが260円」だったと記憶しているがパスポートを持参して別室に案内された。

1万ドルとなると260万円と手数料が必要になり、サンパウロに行って帰路にアメリカに立ち寄ると話すと「地球の裏側まで行かれるのですね?」と驚かれた。

航空機の予約は日本旅行に勤務していた友人に頼んだら、ホテル阪神のビルの2階にあった「バリグ・ブラジル航空」の事務所に連れて行ってくれ、極東支配人という人物に会わせてくれた。

「ファーストクラスですからなんなりとどうぞ」と言われたので病的な偏食があることを伝えたら、機内食のメニューを考慮しますとなってびっくりしたが、外国語が駄目なので「ロサンゼルス」「ペルーのリマ」「リオデジャネイロ」とトランジットする際にスタッフを付けて欲しいとお願いしたら、「お安いことです」と対応してくれた。

空港に到着してタラップを降りたところにグランドスタッフが待っていてくれ、私の名前の書かれたカードを手にされていたので恐縮した。

飛行機は羽田からアンカレッジ経由でロサンゼルスに行き、そこからペルーのリマへ飛んだが、アマゾンの上空でアマゾン川が確認できたことをはっきりと憶えている。

サンパウロまで36時間の長旅だったが、サンパウロ空港のロビーにいた人物が読まれていた新聞の一面に「プレスリー」の大きな写真があった気になったら、それはプレスリーが亡くなられた訃報記事だった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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