2012-07-19

不思議なご仏縁  NO 2991


  新聞の記事の中に<そうなんだ!>と思った内容があった。落語家の桂文枝師匠がご生前に弟子である「桂三枝」さん「桂文珍」さん「桂きん枝」さんのこと を、それぞれ「しっかり」「ちゃっかり」「うっかり」と称されておられたそうで、さすがに落語家の重鎮であると感じた次第であった。

 「桂文珍」さんとは彼が担当されていたラジオ番組にゲストとして招かれたり、テレビ番組でもご一緒したことがあるが、私の緊張を解すように語ってくれた「ここだけの話」という小噺や上海で公演された際の裏話が最高に面白かった。

  過去に書いたことがあるが、この度に「桂文枝」さんを襲名されることになった「桂三枝」さんとのご仏縁は不思議な出会いだった。ある月間雑誌の中で「永六 輔」さんと対談することになり、指定された日時に会場となっていたホテルに行ったら、編集担当者の方から平身低頭の態度で謝罪され困惑することになった。

 説明しによると「永六輔」さんが高熱から安静の求められる状態になられ、大阪へ来られなくなったそうで、雑誌の中で決定してした6ページの穴を空ける訳にも行かず、急遽スケジュール確認をした「桂三枝」さんとの対談となった出来事だった。

 少し遅れて到着された「三枝」さんだが、名刺交換で真っ赤な名詞を頂戴したことを鮮明に憶えている。

 雑談を交えて2時間ほどの対談となったが、落語家のイメージではなく、こう言ったら失礼だが、予想もしなかった紳士的でインテリジェンスを感じる人物であった。

 不思議なことは続くもの。それからしばらく経った頃に友人から電話があり、「新婚さんいらっしゃい」の番組の中で、私のことが話題に出たのでびっくりしたというものだった。

 それによると、私の同業者の娘さんが結婚してその番組に出演。葬儀の司会を夫婦で勉強していると言われ、私のテープを手本にしていると言ったところから、「この前、彼と対談しました」と話されたという内容だったそうだ。

  テレビや新聞というものは思わぬところまで広がるもの。私が新聞の社会面のトップ記事に採り上げられた日の午後、あるラジオ番組でその記事の紹介があり、 暗いニュースが多い中でこんな温かい行為がニュースになっていましたと紹介されたそうで、それも友人から電話で教えられたことだった。

 そうそう、その新聞は次の日の名古屋版でカラー記事として掲載され、当日には数社のテレビ局からの取材もあり、その日の夕方の番組でも紹介されたことも憶えている。

  弊社は新聞の一面にカラー記事で採り上げられたこともあるが、我々葬儀社が一面に掲載されるなれば、悪いことの発覚でもなければ難しく、大手葬儀社と大手 冠婚葬祭互助会がそれで記事になったことがあったが、弊社は新しく発想提案したサービスが社会賛同と歓迎を頂戴したからであり、それは弊社の誇りの歴史の 一つである。

 今日の結びに「はみ子」「はみご」「ハミゴ」という大阪を中心とする関西圏で使われる俗語があるが、「仲間はずれ」と言う意味になり、そうなったらいけないので佐賀県に在住する塾生のブログも紹介しておこう。

  彼は、今、宗教者になるための勉強をしているが、人柄がやさしく、表情を目にするだけでも安堵するようなイメージから、猜疑心を抱き易い環境に置かれる 「ご遺族」にとって、訪問して会っただけで<やさしい人だと>と思われる人望感があり、弊社に入社して欲しい人物だった。

 かつて葬儀の仕事に従事している時、お客様から感謝のお言葉やお手紙を何度も頂戴していた事実もあり、松山で行われた講演で宿泊したホテルで、そんな得な人望を与えてくださったご両親に感謝をしなさいと伝えたことを憶えている。

 しばらく休載していたので他の塾生達のようにトップには出ないが、そのタイトル「心星」で検索すればトップページには登場する筈である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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