大きな台風が北上している。日本列島に影響しそうで恐怖感が募るがコースを外れてくれることを願って手を合わそう。

前号の続きだが、サンパウロでの予定を終えてアメリカに向かいロサンゼルスに到着。入国審査を済ませて通路を歩いていると妻の姿がないので振り返ったら、高齢の女生と立派な体格の中年男性と話している。その方がユタ州へ訪ねる予定の方だったが、航空便を知ってくださったみたいで車で８００キロを走行されて来られていた。

日本旅行に勤務する友人に妻の旧姓のホテル経営者を探して欲しいと頼んでいたが、大使館や領事館を通してもみつからなかったみたいで日本旅行のロサンゼルス支店の支店長に託されていた。

支店長は「ホテル」というキーワードからユタ州の銀行に問い合わせ、その名前が見つかり、サンパウロからの航空便を連絡してくださっていてこんな不思議な縁につながった。

空港の駐車場で大きな車に乗せて貰い、取り敢えず支店長にお礼を伝えに行ったが、本当に奇跡みたいな出会いで、心から感謝の意を伝えたが、もしも空港の通路で止まることがなかったら、我々二人がユタ州に飛んで探すことになったは筈で、それが解決出来て幸運だった。

妻の話によると、空港の通路で先に声を掛けられたのは先方で、義父の面影を感じられたみたいで、亡くなられたお父さんのお墓の写真を見せていただき手を合わせて来た。

昼食を済ませてから我々をユニバーサルスタジオへ連れて行ってくださったが、「ジョーズの」の模型や、コロンボの写真もあったし、当時に日本のテレビで人気のあった「バイオミックジェニー」に登場する撮影用の自動車が置かれていて、小指一本で持ち上がる仕掛けにびっくりしたし、西部劇の中で出て来る室内の情景で。窓の外に雨が降ったり稲光が出る仕掛けに驚いた。

利用したヒルトンホテルまで送って貰ってお別れしたが、十数年前に娘がアメリカに行った際にお世話になったこともあり、もう息子さんもご逝去されたみたいである。

次の日、ヒルトンホテルからタクシーでディズニーランドへ行ったが、言葉が問題だったので緊張した。

帰国便はホノルル経由の日本航空を利用したが、当時のジャンボ機の２階はファーストクラス専用のラウンジになっており、壁に富士山の絵があったことを憶えている。

ホノルルで２時間のトランジットとなったが、羽田まである宗教団体の教祖さんとご一緒だった。

帰国してからロサンゼルスでの対応に感謝して墨書きの謝礼の手紙を日本旅行に送ったら、その数日後に日本旅行から電話があり。その手紙を社内報に掲載させて欲しいと言われたのでОKと伝えたら、友人から「最高のお土産だった」と喜ばれ、手紙に記した方々が栄転されたことも知った。

その友人とは彼が勤続２５年で夫婦でヨーロッパ旅行に行くことになり、誘われたので私と娘で行って来たが、成田とフランクフルト、パリから成田の便でファーストクラスを利用したら、パリからの便で私の前の席にコートジボワールの大統領がおられ、機内欲が済んで大統領の方から紫煙が流れて来たので、ハイライトを吸ったらパーサーの女性が私の席に来られ、一列後ろの席に移動することになった。

大統領が座れたのは葉巻で、私のハイライトの紫煙が強烈だったようだった。