2009-09-21

お彼岸に  NO 2539


 全国の高速道路で大渋滞、あちこちで事故発生による通行止めもあったようで、旅行の予定が大幅に狂った人達が多かっただろうが、事故に巻き込まれた人達は、出発前には自分が遭遇するなんて予想だにしなかったと想像する。

 土曜日の夜、スポーツニュースを見ていて横綱の朝青龍の一番に驚いた。送り出す瞬間に「膝けり」みたいな行動があったからで、きっと抗議の対象になるだろうと思っていたら案の定、相撲協会に多くの電話があったそうだ。

 横綱委員会で「横綱の品格」という言葉が話題に多いが、今回の行動を嘆いた委員もいただろう。

  品格とは簡単に備わるものではないもの。何かの瞬間に本性が出るのが人間の業。それらは我々司会者の世界にも重視されるもので、表面的で薄っぺらいもので は簡単にメッキが剥げるということになるし、過日の酒井法子被告の謝罪会見が女優らしい演技と批判された一面もそんなところにあるのかもしれない。

 全国で地方自治体が主催するイベントが行われていたが、関西ではマラソンに参加した人達が蜂に刺されて多くの被害者が出ていた。コースをチェック、前日に発見した蜂の巣を撤去したそうだが、別の場所にも巣が存在したそう。症状の重い人がなかったことは幸いだった。

 最近のニュースで驚きなのは日本航空の危機。外国の航空会社の資本提携という構図が伝えられているが、随分と前から問題が表面化してきた歴史があるのも事実である。

  旅行会社の企画に常識では考えられない価格設定が登場している。それらはゴルフとホテルのパックから日帰りのバス旅行まで売り出され、大阪発の四国巡礼日 帰りバス企画に食事が付いて3000円でお釣りがあるとは衝撃の価格。そこに巡礼に不可欠な基本的なものまで準備されているのだから信じられない現実だ。

  航空会社やバス会社、それにホテルや旅館が低額な料金で旅行会社の下請けになっている姿は正常ではない。一方で、私のように突然に北海道や九州に飛んで正 規料金を支払ってきた事実に矛盾を感じる。空席のまま出発するのに搭乗するのだから割引があって然るべき。なのに「早割り」なんて旅行会社が喜ぶ企画を打 ち出したのだからおかしくなって当たり前。

 ホテル業界にも厳しい風が吹いている。10年前では考えられなかった低価格を打ち出すホテルが増えてきたし、ネットで直接予約すると随分と割引される規格も少なくなく、それらは旅行会社に支払う手数料が不要になる背景がある。

 21日はお大師さんにゆかり深い日、大阪の四天王寺は多勢の参詣者で賑わうが、境内に大阪府警が設置したテントがあり、そこでは全国の警察で保管している身元不明遺体の資料で家出人を捜索される人達の相談窓口になっている。

 1万6千人以上もあるという身元不明の死者、着用されていた衣服や所持品の写真資料うもあるそうで、家族とつながったというケースもあるそうだ。今年も一人でも奥の人達が結びつくことになればと手を合わそう。 

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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