2017-04-26

時代の変化  NO 6048

霊柩車前号で書いた復興大臣が辞職していた。大臣を辞めたが議員辞職はしないようで、佐賀県民も嘆いておられるだろうと想像する。

これまでに復興大臣のキャスティングミスで次々に入れ替わっているが、なぜこんなレベルの人を入閣させるのか不思議な話である。

我が国をプロデュースするのは総理大臣だが、数年前の中東の事件の際に安倍総理の発言でテロリストを煽ったという物議もあったし、北朝鮮の問題でも我々国民も危険がいっぱいなんて発言をしてどうしたらよいとは言ってくれないので困惑する。

総理の最近の発言で最悪だったのは豊中の小学校新設問題に於ける国会答弁で、「その時は
総理を辞任するし、議員も辞める」ということだっただろう。

北朝鮮問題でも「サリン発言」をした二日後に総理主催の桜の宴を開いていたのだからびっくりだが、注目されていた夫人の様子が普通ではなかったという記事もあった。

森友学園問題に関してびっくりするような内容の音声データーが出て来たニュースがあったが、また新しい火種となるようだ。

テレビで採り上げられていた問題で「老々介護」という寂しい響きの言葉を耳にしたが、今日は「認々介護」という新語が出ていた。

認知症の高齢者が認知症の伴侶を介護するという悲劇だが、保険会社が「認知症保険」を登場させていることも20世紀には想像もしなかったことである。

前にも書いたことがあるが、何を食べたか思い出せないのは単なる「物忘れ」で、食べたことを忘れてしまうようになったら「認知症」だそうである。

20世紀の終りに21世紀の高齢社会の問題を論議されていたが、年金問題や認知症問題に触れることはなかったようだ。

宗教観の希薄によって葬儀の形式も大きく変化するなんて講演で発言して来た歴史があるが、その時に併せて言っていたことに「お互い様感情の希薄」という問題指摘があった。それが具現化してしまって病院から式場へ直行して近所にも知らせないという秘密葬的な「家族葬」が潮流となったが、20年前に通夜と葬儀の参列者数が逆転していた事実があったことも考えて欲しいものである。

全国各地に同業者の友人達の存在があるが、北海道では通夜の方がはるかに参列者が多いことを知ってびっくりしたものである。

1990年だったと記憶するが、21世紀の高齢社会の到来で亡くなる人が多くなり、2035年までのどこかでピークを迎えるという分析で、その予想が135万人となっていた。

当時の年間死亡数は80数万人だったので衝撃だったが、我々の年代である団塊世代が亡くなる時期がそれに当たると考えてぞっとしたことを憶えている。

あちこちで火葬場不足が起きている。新設するにも反対される施設なので簡単ではなく、訃報で駆け付けた親戚の人達が1週間後の葬儀の日程に大変な体験をされることになっている。

訃報から弔問する場合、まずは日程を確認してから出発するべきで、そんな現実があることも理解しておきたいし、その地によって「しきたり」が異なるケースもあり、先に火葬をされる地域もあり、駆け付けたら対面が出来なかったという悲しいことも起きている。

今日の写真は最近の霊柩車からだが、昔の「宮型霊柩車」は見掛けなくなった。我が大阪の昔の宮型霊柩車は「檜の白木」と「黒檀」があったし、棺と共に10数名が乗車出来たマイクロバス型もあった。
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