2018-12-20

申し訳ない思い  NO 8404

日野 コンテッサ郵便ポストに喪中葉書が入っていた。過去に奥さんの葬儀を担当したことがあるし、友人の叔父さんだったのでびっくりした。

娘さんが夏と冬に季節の果物をプレゼントくださるが、もう10年以上続いているので教主している。

故人はいつも高価なカメラを手にされ、地域の行事で撮影されていたお姿を思い出す。写真がご趣味で戦前から様々な作品を残されていると拝察するが、今日は妻が娘さんに参列出来なかったことを詫びていた。

その妻が歩行中に転倒して顎に怪我をして手の指2本を骨折したのは今月の10日だったが、その日の夜に熊本市内に在住する友人から共通する人物のお母さんの葬儀のことを知った。

次の日の葬儀に参列したのは当然だが、弊社の式場の手前で女性警備員に「奥様、大丈夫でしたか?」と聞かれて何故知っているのかと驚いたが、実はその地点で少し前にまた妻が転倒し、また顎を負傷して大出血となり、左の手首も骨折し、救急車で病院へ搬送されていた。

今日、病院へ行って戻って来た妻が怒り心頭に発する思いを訴えて来た。骨折して出血した際に近所の方々がハンカチやタオルを持って来てくれた際、弊社の式場にいるスタッフに知らせて欲しいとお願いしたら、すぐに事務所にいた数名のスタッフ達が駆け付けてくれ、救急車の手配をして病院まで同行してくれたそうだが、「なぜ介助したのか!」とスタッフ達が叱責されたという信じられない出来事だった。

スタッフ達に「有り難う」と感謝の言葉を掛け、お世話になった近所の方々にお礼の行動をするのが常識だが、それを叱責するとは異常なレベルで、また悪い噂が倍加するのではと気に掛かる。

友人や地元の人達を始め、ご仏縁に結ばれるお寺さん達からも「何とかしなさいよ」と言われるが、フェースブックの評判が最悪になっていることも事実で、私が「バカボンのパパ」と揶揄されていることに恥ずかしさを覚える。

社員達も事実の事情を知ったみたいで、悩みの相談を受けて慰めたスタッフもいるが、最早「引責辞任」させてスタッフ全員をゼロから指導教育をしなければならないようだ。

イエスマンばかりでなかったことを知って少しは救いを感じたし、救急車に同乗して病院で付き添ってくれた優しいスタッフの存在も理解した。私が長年に亘って気付き上げた「ホスピタリティ精神を重視する葬儀社」から逸脱してしまったみたいだが、新しい空気が旋風を巻き起こしてくれたら回復も早いと確信している。

これまでに全国の多くの葬儀社やホテルのスタッフ教育を担当した歴史があるが、「不幸の中、少しでも不幸でないひとときのプレゼント」が重要だと説いて来ており、それを見事に実践してその地のベストワン、オンリーワンの葬儀社になっている事実もあるので嬉しい。

これからどの程度の時間をこの世で過ごせるかは不明だが、「秒」「分」「時」「日」「週」「月」「年」の文字を思い浮かべながら使命を全うするつもりである。

今日の写真は随分昔の「日野 コンテッサ」を。
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