2015-08-04

久し振りの再会  NO 4270

http://happy-train.net/福山駅北海道の友人と寺田町駅で待ち合わせをしたが、約束の時間を過ぎても姿が見えない。<ひょっとしたら>と思っていたら電話が入り、「改札口は1カ所だけですか?」という言葉に30年前の出来事を思い出した。

当時は携帯電話もなく、九州から来阪し人物と待ち合わせたら何時まで経ってもやって来ないので「連絡の電話は?」と会社に確認したら、「もう随分お待ちになっているそうで先程電話がありました」ということから北口と南口で行き違いになっている事実が判明し、急いで南口へ行って会うことが出来た。

今回も全く同じで、それは南口と北口の2カ所に改札があることを伝えていなかった私のミスで、厳しい暑さの中で迷惑を掛けてしまった。

九州の友人との待ち合わせで懲りたことから、その1年後ぐらいに北海道から来阪する人物と待ち合わせ場所にしたのは桃谷駅。ここは改札口が1カ所なので安心だったからだ。

今日は学ぶことが多かった。広島の柩メーカーの資料を見せて貰ったが、素晴らしい感性で故人の最期を飾ろうとされている事実に感銘を受けた。

何より内装に様々な拘りを感じる。昔、立派な葬儀を担当したことがあるが、その時の打ち合わせ時に「柩は焼いてしまうのだから何でもよい」と言われたご遺族に、それは大きな問題があります。ご納棺をされる時の光景を思い浮かべてください。そこにはお孫さん達がおられるかもしれません。そして『お婆ちゃんが綺麗なところへ納められた』という印象は生涯残ることになるのです」と伝えると、「確かにそうだ」と立派な柩に変更された思い出があるが、柩は単なる消耗品と考えるべきでなく、そこで生まれる思い出を大切にしたいものである。

素晴らしいと思ったのは広島県の「株式会社共栄」という会社の柩だった。製品のそれぞれに商品名が命名されているが、その意味や拘りの経緯について解説されている小冊子が秀逸で、ご遺族が故人の人生の終焉の記録として残されることも歓迎されるだろうと想像した。

そんな資料を拝見しながら会社を訪問して来られた感想を話されたが、素晴らしい商品を制作提供されている会社には素晴らしいスタッフがいるという話も印象に残った。よい社内環境によい製品が生まれると言えるだろう。我々葬儀社は物を製造する仕事ではないが、一人の方の人生を無形の「かたち」にして参列者に伝える伝道師の役目もあるだろう。

昔から多くの司会者を指導して来た歴史があるが、「司会者は究極のサービス業である」と教えて来た。その本意を学んでくれたた司会者が果たしてどれほど存在しているか興味を抱く昨今である。

今日の写真は触れた柩メーカーの最寄り駅である福山駅を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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