2012-02-25

話題を変えて  NO 2851


 知人の葬儀に参列。ナレーションの中で故人がテレビドラマ「相棒」とエンディング曲がお気に入りだった「鬼平犯科帳」がお好みだったと知り、思わず<一緒だ!>と心の中で叫んでいた。

 お通夜と葬儀、喪主を務められた息子さんが謝辞を担当されたが、きっとお父さんも喜んでおられたと拝察する。

  遅くに銭湯へ行き、入浴の前後に体重測定をしたら、不思議なことに上がってからの方が100グラム多かったのでびっくり。脱衣場で常連さん達がアイスキャ ンデー「しろくまくん」を食べている。私もと欲求に駆られたが、「ダイエット、グラムで減ってキロで増え」という川柳を思い出し、抑制することが出来た。

 温めの湯船で腕立て伏せをやっていると、「頑張っているね」との声が。ホームドクターの先生で、ダイエット目的みたいでサウナに入って行かれた。

  さて、今日は話題を変え、車の話を書くことに。随分と昔の話だが、トヨタのクラウンのテレビCMで印象に残っているものがある。それは「白いクラウン」の 流行で、「いつかはクラウンに」というキャッチコピーで、88万円で販売された「クラウン・オーナーデラックス」。キャスティングされていたのは俳優の 「山村聡」さんと「吉永小百合」さんだった。

 当時は「3ナンバー」のクラウンはなく、幅の広い「クラウン・エイト」が登場したのは1964年。中古車がハイヤーやタクシーにも使われていたこともあり、何度か乗った経験もある。

「ロイヤル・サルーン」が登場した際に初めてクラウンを購入したが、2600CCのエンジンで、後方シートが電動でスライドする装備に驚いたものだ。

 それから2年と少し経った頃、排気ガス問題から「触媒」とか何とかで騒がしくなり、リニューアルされた同型車に乗り換えたが、余りにもパワーダウンが著しい感じ。2年経ったら2800CCにアップされ、デザインが一新されたので乗り換えた。

 そんなクラウンの最高級タイプでも300万円未満だったが、今やハイブリッドの「レクサス」の最高級クラスは、1000万円をはるかに超えるのだから社会の変化に驚いている。

 車の製造過程で欠陥があると「リコール」問題に発展するが、数日前にニッサンが発表した車種が弊社にあるので確認しなければならない。

  高級車に乗って恵まれた身分だと言われそうだが、そんな車を導入するきっかけとなった発想は、火葬場まで随行する際の車内会話。一号車となるハイヤーの中 で、ご導師、葬儀委員長、喪主さん達がどんな会話をされているかに興味を抱き、それなら自分で運転して行ったら解決だということから始めた訳である。

 故に社用車としてオリジナルなサービスの一環として長年に亘り継続されてきたものだが、その間に車内で学ぶことになったことがいっぱいあり、それは私の貴重な財産ともなっている。

  その後、センチュリーが2台、次にフルサイズのキャデラックとなったが、キャデラックの音響システムの音質が衝撃的であった。今月初め、ビートルズの 「ポール・マッカ―トニー」さんと契約されたことで話題になっていた音響機器メーカー「JBL」だが、キャデラックにはその設備が装備されており、初めて 入れてみた映画音楽のCD「荒野の七人」のテーマソングの迫力ある音に、<如何にもアメリカだ!>と感じたものである。

 最初のセンチュリーの音響は酷かった。パンフレットには最高の音響設備と謳われていたが、納車されてその現実にはガッカリ。それは1967年に装備されたのだから仕方なく、すぐに友人の紹介でオリジナルな装備に入れ替えて貰った。

 エンジンが大きくなり、リニューアルされた次のセンチュリーの音響は、どちらかと言うと一般的なレベル。ただ聴きたい席の位置に合わせられるシステムが備わっていたので満足していた。

セ ンチュリーという車には画期的な機能が搭載されていた。それは対向車のライトを感知する自動ビーム対応で、レベルを合わせるだけで距離が自由に設定出来、 上向きであるヘッドライトを自動的にダウンしてくれる優れものだったが、それはヘアピンカーブを曲がる際にも白いガードレールに反射感知し、瞬時に下向き にしてくれ、直線になったら上向きに変わるのだから便利であった。

 センチュリーが登場してから30年間デザインを固執してい歴史があるが、まるで走る応接室という雰囲気があり、車内の静寂性はドアの厚い分クラウンをはるかに上回っており、モチーフとしてホイルキャップに採用されていた「鳳凰」のイメージにインパクトがあった。

 購入する大半が後席に乗る人達ということから、全てが後席優先で発想されており、靴磨きセットや傘まで装備されていたので驚きだった。

  ネットで調べれば理解されるだろうが、今やセンチュリーよりレクサスのハイブリッド車の方が高価格となっている。それは「ハイブリッド」システムという事 情からだろうが、現在の我が国の中では、皇室の方々や政府の要人専用車に選択され、センチュリーが別格として存続していることは確かなようである。
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