2019-09-09
世界が一変 NO 8574
台風15号の勢力は衝撃的な痕跡を残した。高圧線の鉄塔を倒壊させたり橋を流したりしていたが、ゴルフ練習場のネットの支柱が倒れて隣接する住宅に甚大な被害を及ぼし、屋内にいた女性が救出されたニュースもあった。
う
関東に在住する孫達のことが心配になって妻が何度も電話したが、何かの事情でつながらず、やっと夕方になってつながった。
「怖かった!」と言っていたそうだが、家屋の被害もなかったようで安堵した。
気象庁の警戒に関する言葉が話題になっていた。「強い勢力で近付くと世界が一変」と開設していたことだが、千葉県でも50メートルを超える暴風が吹き荒れたのだから恐ろしかったと想像するし、昨年の台風21号で大変な恐怖を体験したことがあるので同情したが、何より吹き荒れる暴風の音が恐ろしかった。
成田空港も都内とアクセスする交通機関の運休で陸の孤島と化した報道もあったが、21号の関西空港の被害を思い出すことになった。
そんな最中に知られる宿泊施設「竜宮城 三日月」で火災が発生し、宿泊客が避難したニュースもあった。当時は停電中で、自家発電装置のある機械室から出火したというのだから恐ろしい。
テレビ番組の防災特集を観た時に、プラグを差し込んだままにしているコンセントの誇りの蓄積に要注意というのがあったが、もしもそれが原因としたら日頃の対応で想定内として発生することはなかったかもしれない。
太陽光発電のパネルから出火したニュースもあったし、一方でダム湖の水面に設置されていたパネルが流されて発火した報道もあり、何処に危険が存在しているか分からないことを再認識した。
我が大阪は青空だったので信じられなかったが、伊豆大島や伊豆半島の中継映像にはびっくり。改めて台風の恐ろしさを理解したが、太平洋上には次々に低気圧が発達しそうで、襲来しないようにと祈っている。
さて、中国の三国志の「魏」の礎で知られる「曹操」の墓から出土した「鏡」が、我が国の大分県日田市で戦前に発掘された「鏡」と似ていると話題になっていた。
日田市での発見は邪馬台国の九州説の一つのキーワードになっており、考古学ファンに注目されている。前号で「七万歩才」という小説のことに触れたが、この「七万歩才」の命名はそもそも「七歩の才」からで、「曹操」の子供達兄弟の不仲の故事によるものだった。
「錦心繍口」という言葉もあるが、それは詩文の才能が優れている意味があるが、前述の「不仲」は兄が弟に対して「七歩歩く内に詩を考えろ。出来なければ殺す」というようなことを命じられたが、弟は瞬時に兄弟の不仲を表す見事な詩を創作し、事なきを得たという故事だが、私の場合には「七万歩」という訳である。
小説「あの世の旅」のストーリーは、主人公である葬儀屋が突然に「あの世」に行ってしまい、初七日から3回忌まで受けるというあの世での裁判の模様をコミカルに描いたものだが、35日に閻魔大王とあったり、あの世で知り合った面白い人物との交流も描かれている。
新聞記事に大きく採り上げられたこともあり、一気に書店に並んでいた物がなくなってしまし、すぐに増刷をするように言われたが、売る目的で書いたものではなく、第2版を増刷したのはそれから何年も経った後だった。
読んでくださった方々から感想のお手紙をいただいたが、長野県の方から「良書だから増刷するべき」と届いたことが印象に残っている。
その後に「お葬式はハプニングに乗って」とう小説を発刊したが、これも新聞記事に採り上げられて話題となり、すぐに書店からなくなってしまい、著者である私自身の手にも一冊も残っていない。
「あの世の旅」に関してはネット内で公開されているのでご興味があればご笑覧を。
今日の写真はJRの日田駅を。昨年の夏に行ったが、豆田町を散策した時の暑さは尋常でなく、ホテルのテレビニュースでその日の最高気温1位が日田市だったことを知った。台風で停電してまだ復旧していない地域もあるようだが、エアコンが使えないとなると「熱中症」に要注意だ。