2004-05-18
さびしい話です NO 795
この春から町会長になった友人が立腹している。
「そんな人格だと思われていただけでも腹立たしい」と言った彼、その怒りの相手は、私と同業の葬儀社だった。
「町会長、ご就任、おめでとうございます」と、白い封筒を持ってきたそう。
彼の推測によると、中身は商品券の箱入りみたい。一瞬、水戸黄門に登場する悪代官の袖の下を思い浮かべたと言う。
それを突き返した彼、その腹立たしさを悔しそうに語っていたが、同時に「受け取る人もいるからだろうな」と言った表情に寂しさが感じられた。
町会長の役職は公職ではないが、公職と考えている人にとっては贈収賄とも受け止められるだろう。
国政、地方議員、官僚など、「賂」の悪習が後を絶たないが、こんな町の中で低次元な行為の実態があるとは恥ずかしい限り。
それが失敗し、金品で買収に及んだ葬儀社が落胆しているだろうが、そこで失った葬儀社としての企業理念の失墜は小さくはない筈。
「主人がかわいそう」と言われた奥さんの気持ちが痛いほど伝わってくる。
彼は、ゴルフを「生き甲斐」と言うぐらい愛している。これまで何度かラウンドさせていただいたが、他人に優しく自身に厳しい人柄。ルールを熟知され、マナー面でも紳士と称される人物。それだけに憤りが強かったものと拝察する。
さて、この数日の天候がまるで梅雨模様。大きな台風も近付いている。あちこちで土砂崩れや川の増水被害が伝えられているが、自然の災害は恐ろしい。
高速道路だけではなく、新幹線や在来線の特急列車で走っていると、<崖崩れでもあれば>と思うような所が山ほどある。これまで危険に遭遇しなかったのは、運に恵まれていたからだと謙虚に考えたい。
今日のニュース、京都大学教授が発表された地震の危険性も怖いこと。天災に人災が重なれば悲劇が増える。備えあれば憂いなしとの言葉があるが、何事も臆病に考える方がいいようだ。
今日、眼科に行ってきたが、身体の不調のチェックも重要だ。明日は、内科医師の診断を受けようと思っている。