2004-02-05
不思議な話 NO 691
夜、地元の仏教会の会合に出席する。会場となったのは弊社事務所のすぐ並び「富士好」さんという御寿司屋さん。2階に宴会場があり法要の「御斎」でも人気がある。
<ぼちぼち行こうか>と思っていると電話が鳴り、その内容が大変なこと。それについては後日に書くだろうが、お陰で15分ぐらい遅れてしまい、幹事のご住職が「始まっているから」とわざわざお誘いに来てくださった。
もう、20年ぐらい続いてきただろうか、様々な宗派のお寺さんたちとご一緒するのだが、当日欠席が出てしまうのも仕方のないこと。通夜が行われる同時間に開かれることから、今回もお一人が欠席されていた。
ある年、会食が始まろうとしていた時「お電話です」と、向かい側に座っておられたご住職が仲居さんに呼ばれたことがあった。
しばらくして戻られると、「お檀家に不幸があった。悪いけど枕経に行かなければならないので」とおっしゃられたが、皆さんが同じ体験をされており「仕方がないですな」と見送られ、「お酒が入る前でよかった」という変な送り言葉もあった。
そのご住職、出口の襖のところで私に手招きをされている。すぐに立ち上がって伺うと、「社長の会社に電話を入れられたそうだ。社員の人に30分ぐらいで行くからと伝えて欲しい」とおっしゃる。そこで失礼だがご住職の二、三日のスケジュールをお聞きした。
すぐに担当者に電話を入れると、もう自宅に参上しているとのこと。そこで事情を話し、明後日だったら何時でもご都合が良いという情報を伝えた。
葬儀の時間の決定は、宗教者、火葬場、霊柩車などの確認を経てからでないと進められない。
過去に「もう、皆さんに伝えました」と、先に時間を決められ訃報通知を出されてしまったケースがあったが、お寺さんのスケジュールが合わず、変更通知で大変なご苦労をされることになった。
葬儀は人を集め、人を走らせるという言葉があるが、家族や親戚のこと、また、会社関係まで考慮すると時間決定は簡単ではないし、午前と午後でも一長一短がある。
そんな中、「葬儀社の都合は?」なんて質問は稀なこと。弊社は、時たま「社長の都合は?」ということがあるので有り難いが、その日に出張でおりませんとなれば反面に恐ろしいものがある。
さて、隣の席に座られたお寺さんから興味深いお話を伺った。セキュリティのために防犯ビデオを設置されたそう。そこには境内のお墓も映るそうだが、時折、不思議な光の玉が動いているという。
また、1週間ほど前の夜、飼っている犬が激しく吠えたそう。日頃おとなしい犬が珍しいと思っていたら、お寺の隣の方から「お爺ちゃんが亡くなった」という枕経依頼があったそう。
その葬儀、弊社が担当させていただいたが、その犬の吠えた時間帯、ご遺体がまだ病院におられたのだから不思議なこと。