2022-01-05

一人すき焼き  ǸО 8785

トマムリゾート机の上に旅行会社のパンフレットがあった。それは過日に駅の構内に置かれていた物を持ち帰った物。「近江牛」を食べられる滋賀県の旅館やホテルを紹介したものだった。

<何処かへ行ってみようか?>と思いながら自宅を出て、妻のいる施設へ行って来たが、妻を連れだすことは不可能だし、これからの人生で二人で旅行も出来ないので寂しい限りだ.

パンフレットを見せながら「何処かへ行って来ようと思っている」と伝えると、「猫は元気?」と聞かれて興覚めした。

寺田町駅から環状線で北上し、桃谷の手前で、<ポッケへ行こう!>と急転し、京橋駅で降りる「近江」も消え、桃谷商店街を東に向かって歩きながら、滋賀県に行ったら積雪があるから危険だしなんて思いが浮かんで「ポッケ」の選択がベターだと考え始めた。

「ポッケ」の玄関を入る少し前に前方からやって来た男性の3人組が店内に入り、続いては行った私にスタッフの方が「カウンター席もいっぱいになりました」と入店が叶わないことを告げられ、仕方なく桃谷駅まで戻り、駅前にある「がんこ」に入って食べることにした。

ここもカウンター席しかないほど賑わっていたが、出されたメニューパンフを見ながらお一人すき焼き」を選択した。

天ぷらも付いているし、ボリューム満点のセットだったが、残念だが牛肉は残念なレベル。道頓堀の「はり重」のことを思い出しながら、一人ですき焼きを食べた。

美々卯の「うどんすき」も「はり重」の「すき焼き」も一人ではいけないし、よく立ち寄っていた割烹「日本」も閉業してしまったので寂しい。

もう九州や北海道へ夫婦の旅行は叶わなくなってしまったが、過去に行ったトマム、富良野、小樽、洞爺湖、函館、ニセコ、登別温泉のことを思い出しながら「一人すき焼き」の味が何とも寂しかった。

昨日の旅番組で佐賀県の特集があり、呼子の透明のイカが紹介されていたが、今度行くことが出来たら4回目となるが、杖を手にする身で車椅子を押すなんてまず不可能だろうし、行き先も限られて来るので仕方がないと悟ることにもなった。

「平山温泉」で食べたステーキの味や、柳川のウナギ料理のことを思い出すが、ネットで取り寄せても現地で食べることにはどうにもならず、ただ諦めの胸中に寂しさを実感する今日だった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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