2003-10-02
隠れ家への訪問希望 NO 564
日本トータライフ協会のメンバー専用掲示板に、「ヘぇー、と驚かれるものを郵送しました。お楽しみに」と、私宛に北海道のメンバーが書いていた。
昨夜、事務所に寄ると、その郵送物が届いており、早速開いてみるとDVDが同封されていた。
それは、私が司会を担当している世界が収録されたビデオの編集。ホテルでの大規模な無宗教形式の社葬が挿入されていた。
カセットテープとCDの異なりのように、ビデオテープとDVDとの違いと便利さについて解説された手紙もあり、心から嬉しく思って手を合わす。
協会のメンバーたちには、それぞれが卓越した特殊な技術を有しており、協会主催の研修会では、「みんなが先生、みんなが生徒」を合言葉にソフトやノウハウの交流が行われており、弊社のスタッフたちも様々なテクニックを学ぶことになった。
最近、そんなメンバーたちの間に流行している言葉がある。それは「体感に勝るものなし」ということで、式進行における司会やスタッフの動きについて、その現場で会葬者の一員として体感すること。
しかし、目と耳で感じたことを持ち帰り、社内全体にそれを伝えることは至難の世界。そこで映像の交換による交流が歓迎されている。
弊社には、そんな全国の葬儀のビデオがあるが、その地独特の慣習まで学ぶことが出来、こんな有り難いことはないと思っている。
弊社からプレゼントしている映像は、その大半がホテル葬。偲ぶ会、お別れ会、社葬などが中心となり、私が司会を担当しているものが多い。
ホテル業界や葬祭業界向けの講演、セミナーで映像を流すこともあるが、そんな場合、いつも「お断り」を伝えてから始めている。
「皆さんは、ホテルや葬祭業者の立場で見るべきではありません。そこに参列された会葬者の立場で体感してください」
なぜ、そんなアドバイスをしなければならないのか? それは、ホテル側、葬儀社側の立場で見ると、自分たちに出来ない世界を見せられるとカルチャーショックを飛び越え、必ず「否定」に進んでしまうからである。
客観的な立場で見ると、<こんなことが現実に行われているのだ。競合他社が導入したら大変な差別化が生まれ、自社が最悪の方向に陥るではないか>というような危機感が生まれ、大きな意識改革につながる訳である。
上記の「否定」と、この認識の差異の大きさがご理解いただけるだろうが、弊社のオリジナルな進行シナリオは、他社の追随を許さない特別な世界であると自負している。
協会のメンバーたちが知る「私の隠れ家」。そこで映像と司会の実際を体験することは、それこそ特別な司会者のステップアップの窓口。
今、そんな申し込みがひっきりなしに続いている。