2016-03-10

手を合わせながら  NO 4791

気仙沼プラザほてる暖かい気温だろ思っていたら雨が降った次の日から冷え込みが厳しく、体調を崩さないように気を付けなければならない。

北国の春はまだ遠いようだが、ニュースの話題では「桜前線」を耳に売るようになり、四季のある我が国の風情を感じるこの頃である。

さて、杖を手にするようになって社会で様々な体験をすることになった。駅のエレベーターを重宝しているが、体力のために出来るだけ階段を使うようにしており、手摺り磨きみたいなこともしている。

階段の手摺りも様々。木材、塩ビ、金属もあるし、細い物と太い物もあるが、高齢者の立場からするとしっかり握れる細い方がよいような気がする。

電車の中で席を譲られることが多いが、大阪環状線の天王寺駅と寺田町駅間の一駅利用が多いので立っていると、わざわざ誘導するような親切な方がおられるので恐縮してしまう。

目が不自由になりつつあるのでホームの歩行は神経を遣う。またフラフラ感があるので壁側で立つようにしているが、最近に目立って多い「歩きスマホ」には困ってしまう。もしも当たって線路上に落ちたら最悪だが、そんな危険な人達が多い社会はある意味恐ろしいことだ。

昔から飛行機嫌いだったが、どうしても利用しなければならないこともあるのも事実。そんな時は覚悟を決めて搭乗しているが、杖は機内で床に寝かせるように置かなければならないし、保安検査の時は木製の杖を渡されて金属製の物はチェックを受けることになる。

伊丹空港での出来事。ラウンジで休憩していて出発の15分前に搭乗口へ行ったら、しばらくすると私の名前を呼ぶアナウンスが流れてびっくり。そこで搭乗口の担当女性の所へ行くと、「成田空港では階段となりますが大丈夫でしょうか?」と聞かれた。

その成田空港に帰国した際にハプニングを体験した。座席の上に入れていたバッグをCAが降ろしてくれ、わざわざ持ってくれて地上への階段を降りておいたら、バッグの手提げ部分が切れてしまったからである。

彼女は突然の出来事に驚いて申し訳なさそうにされていたが、単純に切れそうな状態に傷んでいたからということになる。そこで移動のバスの乗車口まで抱えるようにして運んで貰ったが、バスを降りてからが大変だった。

そのバッグは愛着のあるもので、知人のバッグ専門家に修理を依頼したら、どうしてこんなことがというように復元されて戻って来て、それからまたあちこちへ行動を共にしており、これからも旅の友として不可欠な必需品となるだろう。

明日は東日本大震災から5年目を迎える。南海地震の危険性について専門家が解説されていたが、我が大阪でも津波が1時間50分後に到達する恐れがあるそうで、予想される高さは6メートル。それらは大阪市内の川を遡って来ることも考えられ、地下街への浸水も恐ろしいことで、大きな地震が発生したら考えたいことである。

我が家の近くにある幹線道路の「疎開道路」の海抜は6メートルほどなので浸水する危険性もあるかもしれない。いつも最悪の想定をしておきたい。

今日の写真は利用したことのある気仙沼プラザホテル。高台にあるので津波の被害は免れたそうだが、この地で会った人達の津波の体験話は想像を絶するものだった。

深いご仏縁に結ばれる福島県の同業者は、津波でご親戚が行方不明になってしまったし、自社の式場の周囲は全て流されてしまうという大変な被害に遭遇していた。
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