2016-03-01

久し振りに  NO 4782

連続乗車券グルメを楽しまれているご夫妻に誘われて久し振りに「クエ料理」のコースで会食をして来た。よくぞこんな店を探し出したものだと感心しながら入店したが、会食の場所は2階になっており、つながる階段が半端じゃなく急角度。落ちたら最悪と手摺りをしっかりと握って上がったが、少し手前で手摺りが終わっているので大変だった。

コースの中に「トンカツ」や出汁巻き玉子まで出て来るのだからびっくりしたが、ご一緒した方が「出汁が美味い」と満足されていた。

往復タクシーを利用して帰路は自宅近くまで戻って来たが、料金を支払う時に暗くて小銭が見えないので電気を点灯して貰い、札を出して100円硬貨を4枚並べたら、「もうこれで結構ですよ」と言われたが、残金が40円だったのできっちりと支払った。

タクシーの運転手さんとの体験も様々あるが、「そこで結構です」と言ったタイミングでメーターが上がり、「上がった分はサービスします」と言われたこともあるし、遠距離で利用した際に300円以上もサービスされたこともある。

印象に残っているのは指宿駅で友人夫妻と利用したタクシー。乗車予定の観光特急の発車まで2時間少しあったので「何処か観光を」とお願いして乗り込んだのだが、料金メーターが5000円になったところで「今、観光協会の歓迎イベントで5000円以上をいただかないことになっておりますので、ここから先は料金が発生しません」と言われて5000円であちこちを観光することが出来た。

オーストラリアで利用してびっくりしたのが料金メーターが日本で換算すれば10円ずつ上がるので心臓に悪かったこと。そして、一人で乗る時は後部座席ではなく助手席が常識となっていることだった。

さて、前号で半世紀前のことというタイトルで書いたが、青春時代に大阪府下の病院に入院していたことがあった。新築して間もない病院だったが、余り大規模な施設ではなく、院内に売店もなかった。

廊下の一部に患者達が自由に利用出来るラウンジのような場所があり、退屈になるとそこで患者さん達と会話を交わす入院生活を過ごしていた。

当時は病室でも禁煙でなかったことから喫煙する人もいたが、知り合った人物を見舞いに来る女性が普通の方ではなく、まるで女優のようなイメージなので患者や看護師さんでわだいになっていた。

その患者さんは40歳ぐらいで、スポーツ刈りのヘアースタイルで俳優の「市川雷蔵」に似ていると言われていたのだが、その女性には頭が上がらないみたいで、「私の前で絶対に煙草は吸わないで」と禁じられていた。

彼女が帰られるとホッとしたような表情でラウンジに来られて煙草を手にされるので戻って来るかもしれんぞ」と冷やかす人もいたが、紫煙もうもうの病院の光景など今では想像も出来ない世界である。

ある日、その人物から誘われて外出することになった。と言ってもすぐ近くの食品店に行ったものだが、パンやタバコもあってその方は自分の吸われている「朝日」という名柄の煙草を購入された。

当時は「しんせい」「いこい」「富士」「ひかり」「ピース」などがあったが、「朝日」というタバコは今のフィルターの部分が紙の吸い口になっている珍しいタイプだったが、この人物はお母さんがこの煙草を吸っていたことから「懐かしくてね、いつも思い出して」と言われていた。

ある日、その方から出掛けようと誘われて行ったのが近くにあった銭湯だったが、そこでその人物の背中に立派な観音さんの彫り物があることに衝撃を受けた。

「つまらない男の我慢よ」と呟かれ、背中の観音さんが寂しそうに見えたことが記憶に残っている。

今日の写真は先月に行った九州行きの連続乗車券。「1」と「2」となっていることが確認出来るが、1泊の旅行で11日間有効の乗車券なので勿体ない気がする。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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