2015-03-28

あの頃  NO 4144

昨日の号は休載した。「また入院?」というメールや数名から心配の電話があったし、友人夫妻と夕食を共にした際にも問われた。

ちょっと血圧が高くなっていたので無理をしないようにしたからだが、「独り言」の発信が存命中のバロメーターみたいになっている感があるので出来るだけ休載しないように努力しよう。

さて、司会は究極のサービス業というのが持論だが、「幸せ列車」のコラム「各駅停車」に管理人さんが掲載くださっている10年前の「独り言」を読みながら、当時によくやっていたコンサートの司会のことを思い出した。

あるコンサートの時間つなぎにやったら来場されていた人達に喝采を浴びた出来事があった。ジェットストリームの「城達也さん」のイメージを体感いただいたことと、当時に人気が高かったNHKの「プロジェクトⅩ」のナレーターである「田口トモロヲさん」のイメージを披露したのだが、想像しなかったほど皆さんが驚かれた。

種明かしをするとそれらしく創作した言葉をイメージが伝わるように語っただけだが、会場空間がそんなことになったのは音楽のパワーが大きかったと考える。

「あなた、普通じゃないわね」「本当に葬儀屋さん?」「昔、何かそんな世界にいたの?」なんて質問が終わってからあったが、初めて来場された方々には信じられなかったようだった。

地域の人達へ何か役立つことが出来ないかと考えて始めたのが「ワンコイン・コンサート」だったが、大人は「500円」で子供は無料という企画で大歓迎されることになった。

コンサートと言っても中途半端な企画ではなく本物の音楽をプロデュースしていた。津軽三味線日本一という人も迎えたし、民謡の世界で知られる方にも出演いただいた。

またハーモニカの世界で知られる奏者や琴の奏者の方々にも演奏いただいたが、10面も琴を搬入されたことにびっくりしたことを憶えている。

アコースティックギターの2人のプロを迎え、国連で演奏されたという女性のベースとアコーディオンでジャズを聴いた時には衝撃的な空間となったし、音大の三味線の教授を特別ゲストに迎えた際にも大好評を博した。

何度も出演願ったのはテレビドラマ「七人の刑事」の主題歌で知られる「西川慶さん」とシンセサイザーの「高橋三鈴さん」だったが、お2人には多くのファンの存在があった。

葬儀社のホールだと勝手な想像で打ち合わせに来られたミュージシャンが音響設備に驚かれて「これだったら持ち込んで来る必要がない」と喜ばれたこともあったが、弊社のホールで総会や研修会で利用され、マイクで喋られた方々が「気持ちいい」と言われたのはそれぞれの方が喋られる際に声質やトーンに合わせて微調整をしていたからで、そんな裏側の世界に気付かれた人はなかった。

コンサートを開催担当したことで音響に対するスタッフの耳も成長した効果も生まれ、その後に大いに役立つことになったが、どんな世界にもプロの存在があり、本物の人達と交流することが大切だと学んだことが貴重な体験になっただろうと思っている。
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