2014-10-13

台風前の参列  NO 3980


午前中に大阪「天空館」で行われていたお葬式に参列。式場が高層マンションと隣接しているところから風が強く、交通警備を担当していたスタッフも大変のようだった。

故人は私よりも若い方だった。導師が焼香された後に「野風増」の歌が流れた。「お前が20歳になったら」という歌詞があり「別名タイトル」ともなっているが、発病されたのは子供さん達が小中学生の頃。その頃からこの曲の詩に強い思いが被さられていたような気がした。

ご 出棺する頃からポツポツと雨が降り始めたが、接近中の台風の速度が遅かったようで無事に葬儀が進められたのでよかったが、参列された方々は今後の人生にあ られて「台風」の文字をご覧になったり、ニュースで耳にされたら故人のお葬式のことを思い出されると想像しながら帰って来た。

さて、前号で愚書の誤植について書いたが、昨日に届いたPHPのページに信じられない誤植があるのが目に留まった。

それは恐らく誤変換となってしまったものと想像するが、松下幸之助氏の生誕120年記念行事を案内するページで、講演会のテーマに京都会場では「松下幸之助の生き方」となっているのに、富山会場では「松下幸之助の行き方」とあったからだ。

何か荒探しみたいな行動と軽蔑されそうだが、内心「PHPでもやってしまうのだから30年も前の誤植なら仕方ないか」と妙に納得しながら慰められた思いで、いやはや誤変換や誤字、脱字には気を付けたいものである。

この「独り言」なんか探せば山ほど発見出来るだろうが、間違っていてもそのままにしてあるのは自分が生かされた証しとしてしたためているから。どんどん目が不自由になりつつあるのでますます多くなるだろう。

多くの参列者に見送られる葬儀もあれば、身寄りもなく読経の中で我々スタッフだけが焼香するだけの寂しい葬儀もある。高齢社会や核家族問題が表面化してからそんなケースの葬儀が増えているし、晩節に入居されていたホームのスタッフだけが来られるケースも少なくない。

も う30年前のことだが、当時の講演で「現在の年間死亡者数は70万人弱ですが、これから年々に増えて行き、やがて100万人を超える時を迎えますが、私達 の団塊世代がこの世を出立する時代の何処かで最高数を記録するでしょうが、それは180万人ぐらいとも言われ、そのピークが過ぎたら徐々に減少して行きま す」

「死亡者数だけを考慮すれば我々の業界は成長産業と判断されがちですが、社会情勢が変化することが予想され、その影響から完全な斜陽産業であるとも考えるべきです」

そんな予言みたいなことを発言したら受講者から嘲笑されるような雰囲気を感じたが、日本人の宗教観の稀薄などを感じていたのが現実となった昨今である。

前述の死亡者数の予測について正直に書くと、それはある生命保険会社の予測する数値であり、偶々入手した情報を公開したという裏事情があった。

今日の写真は大阪市立葬儀式場「やすらぎ天空館」を。
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