2014-08-01

中国らしい問題  NO 3912 


経済破綻の危険性の恐れが心配される中国だが、国民の富裕層が何でも買い占める行動が表面化して問題になっている。

そんな中にびっくりしたのが香木の「伽羅」で、ワシントン条約で輸出入が禁止されている対象のものだった。

ダイヤより貴重という声もあるぐらいだが、そもそも希少価値があるところから目を付けられたらしいが、お蔭で日本の仏教会の人達にまで影響が及んで困惑していると報じられていた。

日 本の文化に「香道」という世界があり、その中に「組香」というものがあるが、沈香とは樹木そのものが病んだ部分に分泌して治癒しようとする自然の産物で、 比重が小さく水に沈むところからそう呼ばれたもので、そのままでは香りはしないが燃焼すると特別な香りを漂わせ。その優れたものを「伽羅」と呼んでいる。

香道については日本文化に造詣深い人達の存在もあるが、知人にそんな世界の身を置く人物がいるので話を聞いてその奥深さに感嘆したことがあった。

我々葬儀に携わる立場にあると「焼香」から「香」は欠かせない存在だが、お通夜や葬儀に参列した場合に当たり前のように葬儀社側がセッティングしている焼香を行っているが、「心のオシャレ」として自分だけの「お香」を用意するのも悪くないことである。

弊社では宗教者用に特別な香を用いているが、大半のお寺様はご自分で持参されているので役立たないが、時折に「あんな物を用意しているの!」と驚嘆されたこともある。

私は知人や友人関係のお通夜や葬儀に参列すると、皆さんが終えられた最後に焼香を行うことにしているが、自分だけの香を用意し、それが漂うと式場内が一気に式場空間として「神変」するぐらいの香りが漂うことになる。

そんなことに気付かれるお寺さんも多く、読経をされている後方で行っているところから香りだけで感じられるのだからさすがであるし、立礼の状況にあるご遺族の方が私の手元を見られてその行為を知られ、感謝のお言葉を頂戴したこともあった。

そう考えると「伽羅」を金や株みたいに投機の対象とするのはおかしいし、中国の葬送文化では「紙銭」という印刷された紙のお金が納められる慣習があるのだから不思議な話である。

今 日の写真は四天王寺の西門を入ってすぐの所にある「引導石」だが、参拝された人達が足を止めて表示案内看板を読んでいる光景を目にすることが多い。五輪塔 のかたちをしており梵字が刻まれているが、上から「空・風・火・水・地」となり、五大とも言われている。明日の号で、その意味について触れようと考えてい る。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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