2003-04-20
育ち、そして明日へ NO 405
最近、事前相談が多くなってきている。これらは、全国に点在する日本トータライフ協会のメンバー企業も同じで、研修会や会合での話し合いの中で必ず登場する話題の一つでもある。
事前相談に来られる方には様々なケースがあるが、ご本人が来られる以外は不安感があることを理解し、この日から何をするべきかということを相談することが最も重要なことと考えている。
我々はプロである。朝に突然のお電話を頂戴し、その日の通夜で1000人の弔問者を迎える態勢を整えることも可能であるが、事前相談をさせていただくことは、ご遺族と我々両者にプラスが生まれ、大切な終焉の儀式での心残りが少なくなることは確かだ。
女性スタッフと話をしている時、そんな事前相談に対する新しい企画の発想が生まれてきた。
それは、誰でも理解し易いという利便性に着目したアイデアで、来社された方、そしてご家庭に持ち帰られる形式の2種類のビデオ映像を創作すること。
パンフレットの文字や相談担当者の言葉よりも確実な伝達が可能となる手段ではあるが、抵抗感なくご家庭で見られるというレベルであれば、きっと歓迎されるものと確信している。
取り敢えずは絵コンテから始めるが、何より嬉しいことは、私の隠れ家で制作のすべてが実現可能なこと。
プロの世界に外注すれば、おそらく数百万円の経費を要するだろうが、今、弊社のスタッフ達が育っており、映像、画像、音楽、シナリオなどへの対応は、それぞれのスタッフが尽力すれば実現できるもの。
しかし、ひとつだけ問題が残っている。それは、ナレーター。私が担当すれば簡単だが、それではどうも新鮮味が欠ける。絶対にこのキャスティングは女性のホスピタリティイメージに託したいもの。
そこで白羽の矢でキャスティングしたのが弊社の「ミス ホスピタリティ」。
これから時間を見つけては、アナウンスとナレーターの研修を徹底して指導したいと思っている。
彼女は、この1ヶ月だけでも見違えるように上達した。自宅に帰っての長時間の練習努力が実を結んでいるようで、その結果を見せてくれた今日の姿に、私は少し「うるうる」きてしまったが、それは、<この女性だったらやれる>と確信した瞬間でもあった。
それぞれのスタッフがそれぞれの技術を進歩させつつある。これは、経営者として嬉しいことだが、彼らが提供する業務で頂戴するお客様の「有り難う」のお言葉、それは、彼らを育てる際の最高の励みであり、これまでお言葉をくださった皆様に心から感謝を申し上げている。