2011-10-21

秋の味  NO 2729


 数日前、近所の方から丹波笹山産の枝豆とサツマイモをいただき、妻が湯がいたものをビールを少しだけ飲みながら頂戴したら最高に美味しかった。

 商店街を歩いていると、果物屋さんの店頭に大きな栗が置いてある。自宅に戻って妻に買い求めるよう促し、この半分を蒸し、半分を直火で焼いた。

 どちらも秋の風物詩だが、きのこ類全滅の私にとってはマツタケも勿論ダメ。高級品の並ぶ八百屋さんの店頭に、1本1万円前後の価格で売られているのにびっくり。

この季節に割烹に入ると、必ずと言ってよいほど「マツタケの土瓶蒸し」を勧められるが、マツタケを食べずに香りを感じるツユだけいただくことにしており、いかにも日本的な酢橘の味に秋の深まりを感じるひとときとなる。

 さて、今日の我が家の夕食は「お好み焼き」だった。具材に隠し味を入れることから材料費が高く付き、お好み焼き店で食べる方がはるかに安く上がるが、それだけ特別に美味しいので家で作るのである。

 何人かの友人を招いて食べさせたことがあるが、全員が驚いたほどのもので、後日に奥さんからレシピを聴かれたことさえあり、満更でもないと自負している。

 材料の買い物や準備は妻の役割。粉を作ったり隠し味を細工するのは私の仕事。勿論焼くのも私の担当だが、妻の感想に寄れば、これだけ材料費が掛かるのだから美味しくなかたらおかしいそうだ。

 話を戻すが、栗を焼くのは難しくて手間が掛かる。予め包丁で切り目を入れておかなくてはそれこそ猿蟹合戦みたいに破裂してしまう。だからと言って切り過ぎると焦げてしまう恐れが伴う。この辺りが微妙で、うまく焼けたら本当に美味しいものである。

 焼き栗が好きになったのは、随分と昔の話だが、友人達に誘われて伏見稲荷に参拝した際、入り口付近の売店で売っていたのを食べたのが始まりで、その横でスズメの焼き鳥を売っていたのに衝撃を受けたことも憶えている。

 東京駅の八重洲の地下街に焼き栗を売っている店があるが、冷えたもので全く美味しいとは言えない代物であった。

  天津甘栗が有名だが、小さな物ばかりだし、何より手が汚れるので大変。最近、新幹線の駅売店などに「むいちゃいました」という袋入りの栗が販売されている が、中々のアイデア商品で売れ行きも好調のよう。私も何度か買い求めたことがあるが、量と価格を考えるとやはり安いと言えないものである。

 何事もアイデアという発想の背景に、消費者のニーズが存在していると言えるが、品質の改善や改良は良しとして、品種の改革は如何なものだろうかと疑問を抱いてしまう。

 その最たるものが葡萄だろう。種無しの食べ易さと言えば大歓迎だが、そのプロセスにあって、果たして問題が秘められていないのだろうかと、ついつい考えてしまうのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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