2011-09-25
旅館サービスに思う NO 2704
前号の「金子みすず」さんの部分で「初めて」を「始めて」と誤変換していたので恥ずかしい限り。お詫び申し上げます。
過去にある県のホテル、旅館の経営者団体から依頼を受けて講演をしたことがあった。そこで体験談を話した中に、食事どころへ夕食に行って部屋に戻ったら布 団が敷かれてあったり、朝食から戻ると布団が片付けられることが当たり前のように行われているが、宿泊する客の立場からすると、プライバシーの観点から大 きな疑問を感じるシステムではと投げ掛けたことがあった。
受講された社長さんや女将さんから「マンネリの中の落とし穴」を指摘されたという感想もあったが、今回宿泊したホテルでも同じ体験をしてきた。
部屋食の場合には「失礼します。お布団の準備をさせていただきます」と入室されることが多いが、別室での食事やバイキングシステムのケースでは上述の問題が生じている。
また、今回の宿泊で<もったいない!>という不可思議な現実を知ることなり、ここに敢えて書いておくことにする。
それは、二組の客が二部屋を利用したのに、フロントで宿泊名簿に記入したのは申込者である私だけ。友人夫妻の名前や住所が全く残されることがなかったからである。
個人情報という観点からすればそれも有りかもしれないが、宿泊者名簿という問題に併せ、礼状や案内状の送付が出来ないという問題が大きな損失だと思うし、友人夫妻の立場からすれば、何か不思議な思いを抱いたのではと推察するものである。
ある旅館の女将さんに聞いた話だが、宿泊客全てに礼状を送ることは難しいそうで、夫婦でない所謂不倫の場合は大変な問題に発展する危険性があり、そうか、そうでないかを見極める部屋担当の仲居さん達の判断も重要だそうである。
旅館の多くは宿泊者名簿に記入する項目の中に、郵便物送付に対する不可を記載しているようだが、それは申込者だけではなく、今回同伴した友人夫妻のケースにも充当するべきだと考えてしまう。
上述の問題があるので、忘れ物をしても、ホテルや旅館側から確認電話が掛かることはないのが当たり前だが、ある大手ホテルの総支配人から聞いた話に驚いた ことがあった。それは、生ゴミ以外のゴミを、部屋毎に一週間もビニール袋に入れて保管しているそうで、宿泊客から部屋の中に落としたかもという問い合わせ に対して、この対応を話すと納得に至るパーセンテージが高いからということだった。
ホテルに関して面白くて有名な逸話があるので紹介しておこう。
ある著名なホテル関係者が宿泊したホテル。掃除が行き届いているかと隅々までチェックしていると、ベッドの下にメモ用紙みたいな物を発見。取り出して確認してみると、次のように文字が書かれてあった。
「ご心配なく。ここも、ちゃんと掃除してあります」
過去に招待された東京のホテルのスイートルームで、死んでいたかもしれないハプニングに遭遇した経験があったが、本当に明日の運命は分からないもの。この事件の顛末にご興味があれば、過去ログの何処かにありますので検索の上ご笑覧を。