2011-09-05

介護の世話には  NO 2685 


 日付が変わったので昨日になるが、知らない番号表示で携帯電話がブルブルと振動した。誰からだろうと思いながら確認の電話をしてみると、相手は関東に在住する孫。「NHKスペシャルを絶対観てね」ということだった。

 その番組だが、脳卒中のリハビリに関するテーマで、鹿児島の霧島温泉病院で行われている画期的なリハビリの紹介だった。

 先月の深夜に再放送されていた「ためしてガッテン」でも採り上げられていたし、数日前には朝の連ドラ「おひさま」に続いて放送される番組でも同じ内容が採り上げられ、最近のNHKは脳卒中について特集をしているみたいである。

 NHKで解説委員をされていた藤田氏が脳卒中を罹患され、リハビリに苦しまれる中で知られた療法だったが、アメリカの大学でも取り組まれている脳の新しい研究で、脳卒中で一部が損傷した脳が不思議と活動するような興味ある内容だった。

 脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血を総合して脳卒中と言うが、「ためしてガッテン」で採り上げていた「ノックアウト脳梗塞」の恐ろしさは衝撃的だった。

 欠陥内部が詰まる脳梗塞だが、十センチ以上のドロドロした血液の塊が詰まると、溶かすことの出来る特効薬の点滴も出来ず、大変な後遺症という現実になるそうだ。

 脳梗塞は絶対に兆候があるもの。手足の指先の痺れ、温覚や痛覚の麻痺、視野が狭くなるなど様々な症状が生じ、一過性脳梗塞と呼ばれるようにしばらくすると戻ってしまうので恐ろしく、全てが一気に症状として現れるのだから大変な病気である。

 友人にアドバイスをしたことがあった。彼は、両手の指先が痺れるそうで、両手なら脳ではなく頸椎からだと言ったら、病院でそのような問題があったそうで「おかげで」
という御礼の電話があった。

  また、同い年の友人だが、偶々自宅入り口の扉の修理に来てくれた際、私が病状の兆候について話すと、「どうもそんな調子なんだ」と言うのでびっくり。その 夜におかしくなって自分で救急車を呼んで病院に行ったら、まさに軽度の脳梗塞であり、寿命が延びたと感謝された出来事もあった。

 呂律が回らない、フラフラするのも脳の病気を考えなければならない。私が陥った要因は水分不足で、それ原因とする患者が多かったので驚いた入院生活でもあった。

  未明で行き先が見つからず、救急車の車内で30分を経てから運び込まれた病院だったが、担当医師と看護士さんの会話を鮮明の憶えている。自宅で水を飲んだ 瞬間から咳き込み、食堂ではなく気管支を通って肺に入ってしまったのだから大変。発症した際に「嚥下」を患っているなんて想像もしなかったこと。肺炎に なって高熱が続いて大変な思いをした闘病生活の始まりだった。

「右手で鼻を触ってください」と医師から言われたのだが、左手が問題なく触 れるのに右手は全く駄目。鼻を触ろうと動かした右手は、1回目は左耳のところまで行ってしまい、2回目は額を叩くような状態で<どうなったの?>と理解出 来ず、次の日から担当くださったリハビリの先生から「壊れたクレーンだと考えてください。腕の筋トレと平行して脳トレしなければならないのです」と言われ た時には、人生の晩節がこんなものかと悲観したものである、

 今、嚥下を原因として食することが苦痛だったことも随分と改善し、動かなかった右半身も奇跡的に動き出し、自身で食事をすることも可能だし、衣服のボタンの取り外しが出来るの銭湯に埋けるし、自身でタオルを絞れる幸せ感に手を合わす日々を過ごしている。

 温覚と痛覚ない左半身は、言葉で表現出来ない辛さがあるが、動きは健常者と同じなので火傷に気をつけるだけである。

 足が弱くなると内臓も弱くなるそうで、医師から「水分を十分に摂って、どんどん歩きないと指導されているが、フラフラ感のある状態で歩くことは杖なくして不可能は状態、んが獲てしかし、近い将来に見違えるようになりたいと考えている。
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