2011-02-22

日々の流れに  NO 2656


 久し振りの更新である。複視を原因とする右目の調子が悪く、日々の生活にも支障を来たしつつある状況なので困っている。

 しかし、そんな中、先月下旬には友人夫妻と二組で伊勢神宮に参拝。パワースポットという言葉が背景にあるようで若い人達がいっぱい。大阪の心斎橋筋を歩くみたいでびっくりしてきた。

大手旅行会社に勤務していた友人から薦められたホテルは鳥羽シーサイドホテル。各棟分かれた三つの大浴場が素晴らしく、大型バスで来ていた中国人ご一行様とも食事がべうの場所だったので安堵。おいしいシャンパンが無性に美味しく感じられた。

 欧米諸国のホテルで最も敬遠されているのは中国人の団体客だそうで、経済的に潤う人達が世界で学ぶことはよいことだろうが、心の豊かさを持ち抱いてから我が国に来て欲しいと感じたことは、あちこちのホテルで何度も体験したことがあるのでつくづくそう思ってしまう。

  さて、先週、妻の交友関係の温泉旅行に参加。平均年齢70歳を越すレディばかりに男一人で行ったのから勇気のいること。体調から往復1000円という格安 ツアーバスを遠慮、大阪駅から特急「北近畿」を利用。同じホームから数分前に発車した特急「はまかぜ」を利用するべきだったが、播但線経由より福知山線経 由の方が所要時間が速いので前者を選択。城之崎温泉駅で乗り換えて各駅停車で約1時間を要して最寄り駅の「浜坂駅」に到着。そこから旅館まで目を閉じてタ クシーに乗車。目的地は「夢千代日記」で知られる「湯村温泉」だった。

 7階建ての大きなホテル。部屋は6階で7階が大浴場。そこから約100段もある階段に挑戦して山中にある露天風呂に行ったのはいいが、先に大浴場で温まるべきだったみたいで道中で震え上がった。

 大変な積雪の中で大雪が降っている。湯船に着いて浴衣を脱ぐと、頭も肩も冷たくて堪らない。中に一人の高齢者の先客が。「兄ちゃん、熱いから気を付けて」と声を掛けてくださったが、あまりも寒いので「かかり湯」を済ませて飛び込んだ。

 雪が頭の上に落ちて何とも言えない冷たさ。そこで先客がおられた木陰の下に移動したのだが、今度は雫がひどいので大変。頭の上に乗せたタオルがすぐにぼとぼとになる程だった。

 帰路は妻と共にJRで帰阪したが、城之崎温泉駅から大阪駅まででも2時間40分も要するので、「新幹線ならもっと速くに東京に到着する」と文句を言われる始末。「よくも長旅をして来たもの」との嫌味の一言を厳しく感じた行程だった。

  先月から今月は、私の知人関係の不幸が多い。式場としてご利用くださる本館や西館に参列することにしているが、先方様から逆に体調のことをご心配くださる ので恐縮の極み。今日のお客様は、ご伴侶のご葬儀を忘れられない日に担当したのではっきりと憶えている。阪神淡路大震災の日に大正区ある大阪市立「小林斎 場」まで私が随行したのだが、阿倍野の近鉄百貨店前から西は交差点の信号が消えており、まるでアウトロー社会の状態だった。

 しかし、我が日本の国は、霊柩車に対して譲ってくれる行動姿勢があったので「捨てたものじゃない」と感じたことを思い出すが、これが冒頭に出てきた中国だったら果たしてどうだろうか?

 あの震災の日、私は2件のご葬儀の司会を担当。瓜破斎場に入られたお客様の方は、お通夜に60人もおられたご親戚が30人ぐらいしか参列不可能となり、スタッフも半分ぐらいが出勤出来なかったので大変な日であった。

  ご祭壇のお供えが転がり落ちる被害は起きたが、震源に近い神戸方面の大被害を知ったのは夕方になってから。その後、被災者のご葬儀を何度も担当することと なったが、約一ヶ月に亘って、大阪市内の火葬場が混乱した状況も忘れることの出来ない悲しい現実だった。 改めて・・合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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