2010-02-24

何かが違う?  NO 2621


 オリンピックでキム・ヨナ選手が金メダルの栄に輝いた。浅田選手も素晴らしかったが少し残念な思い。韓国メディアの加熱するニュースをテレビで知ったが、彼女が銀メダルだったら帰国出来ないようなエスカレート振りだった。

 我が日本は、昔から感情を抑えることを美徳としてきた歴史の流れがあるが、それらはカーリング競技にも顕著なように、真に上品なイメージであった。

 それにしても韓国や中国の選手は強い。日本の選手が力及ばずと言えばそれまでだが、何が異なっているかを考えることも重要で、アメリカ議会の聴聞会の矢面に立つトヨタの社長に被さって見え、世界の中での今後の方向性の見直しも大切な気がしてならない日となった。

 人件費が抑えられるというだけで中国をはじめ東南アジアに工場進出を安易に図った我が国の企業、「ものづくり」にあった国民性の誇りが希薄し、トヨタの社長のコメントではないが「原点に立ち返る」姿勢が重要と言えるだろう。

 一方で、中東諸国の中でドバイの急変が話題になっている。それはバブルの崩壊という様を呈し、下落した物件を中国マネーが買い占めているニュースもあった。

 ドバイを象徴する建設物に800メートルを超える超高層ビルがあるが、前にも書いたよう「バブル」ならぬ「バベル」の塔のようで、人の社会の限界を超えてはならない天の怒りに触れたという宗教学者もいた。

 最上階の展望台に行くエレベーターだが、別設定された高額料金を負担すれば待たされることがないそうで、お金で平等性を変化させる考え方が何やら恐ろしい。

 経済の発展ばかりがニュースで採り上げられているが、そんな典型的な中国のバブル性に危機感を覚える専門家も少なくなく、数年後ではない10年、20年という将来を見据えた先見が政治家や企業家に求められているだろう。

 人は権力を握ると周囲や将来が見えなくなるようで、それらは何処かの政党の幹事長のような行動にも見えるが、「NO」と言える環境がなければ腐り切ってしまい、その被害がが最終的に末端の我々国民に及ぶことを知って欲しいものだ。

  それにしても長崎県知事選挙に於ける民主党の敗北は象徴的だった。ひょっとしたら?という危機感を抱いていた関係者も存在しただろうが、あれほど大差にな るとは想像だにしなかった筈。幹事長が口癖のように発せられる「選挙が重要」との言葉こそが危険思想で、国会議員の「本来のありかた」に気付いた人達の無 言の訴えだと考えてくれたら幸いである。

 喫茶店や銭湯で交わす会話に「年金」問題が多く、高齢者夫婦が年金だけでは生活が成り立たない 悲しい現実に、我が国の過去の政治家や官僚達の寒々しい企画力を嘆いてしまうこの頃だが、国民年金の保険料負担が、医師、弁護士と小さな商店主が同じだっ た歴史が驚きで、将来性の判断を著しく見誤った人達が、貧しい人達が多い社会を形成させてしまった責任を忘れないで欲しいものだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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