2009-10-02

人生のひとこま  NO 2550


 若い人達と接していて教えられることが多い。<そんな考え方があったのか!>と衝撃的に感動することも少なくなく、齢を重ねる流れる中で、若い人達との交流は自身に謙虚であるべきことを教えてくれる。

 昔、ある高僧から「感動する性格でなければ他人を感動させることが出来ない」と教えられたことがあるが、私のような単純感動型人間は、度の過ぎた単なる愚か人間かもしれない。

 テレビの番組で浅見光彦シリーズを見ていると、仙台の奥座敷「秋保温泉」の旅館が出てきて懐かしく思った。

  仙台市内のホテルで行われた講演会に講師として出掛けた際、空港からホテルまで利用したタクシーの運転手さんとの会話で、「今日のお泊りは?」と訊かれ、 日帰り予定と言うと「是非、温泉にでも」と言われたのが秋保温泉。「講演終了時間にホテル玄関に」とまで言われ断れず、単純な発想から<まあ、いいか>と 答えてしまったのだが、そんな運転手さんそ紹介で宿泊したのが番組に登場した旅館「瑞鳳」だった。

 なぜ急に予定変更を?と疑問に思われる方もおられるだろうが、その運転手さんの言葉遣いが素晴らしく、何かしら彼の勧めに応じてしまったわけである。

 この旅館がテレビドラマに使われているのを何度か目にしたが、その度に懐かしく思い出されるのも人生のひとこま。人は、終焉を迎えてこの世を出立するまで旅人であるとも言えるし、ひとこまを積み重ねたアルバムの厚さや内容は人によって様々となるだろう。

 そうそう、その運転手さんだが、いよいよ旅館に到着というところで意外なことを提案されてびっくり。それは、まさに「興醒め」という内容で、次のように言われた。

「明日のご予定は?私は休日ですので自家用車となりますが、1万円で観光巡りでも如何ですか?空港までも行きますし」

 振り返れば全国各地に行かせて貰った。講演に行って逆に学ばせていただいたことも多くあった。それらは私の人生の財産として心に刻まれている。

 流行歌が人生の中の年代を瞬時に思い出せてくれるが、あの時代に乗っていた車のこともはっきりと憶えているもの。

今、トヨタのハイブリッド車のマットが問題なっている。アクセルを踏み込んだ状態にさせて危険ということだが、30年ほど前、クラウンのロイヤルサルーンで同じ体験をしたことがあった。

  西名阪高速道路の香芝サービスエリアの下にある「分川池」にヘラブナ釣りに出掛けた時のことだが、アクセルペダル放してもエンジン回転が全く落ちない異変 に気付いたのはインターの手前。料金所があるので必死に両足でブレーキを踏んで停車、料金を支払ってブレーキを話したら急発進、<これは危険!>と左端に 停車してエンジンを切り、ホッとして原因を調べたら、マットがアクセルを押さえる状態であることに気付いて事なきを得たが、高齢者や女性だったら間違いな く事故につながっただろうと想像する。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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