2009-08-25

再 会 NO 2516


 いつも銭湯へ行くのは日付が変った深夜だが、退院後に初めて夕方の時間帯に行った。

 番台の女将さんから「**さんが入っていますよ」と教えられ、脱衣場から浴室に入ると手を振ってくれていた彼、友人の割烹のオヤジだった。

 義父の店が連休で、ゴルフのショート・コースへ行って来たそうだが、火曜日に三重県のゴルフ場に出掛けるというのでびっくり。義父というのはこの数日に何度か蚊登場されたお好み焼きの「千代」のオヤジさん。80歳を過ぎてますますお元気なので脱帽する人物だ。

 4年ほど前までゴルフに強い抵抗感を抱かれていたオヤジさんだが、周囲から健康のためにと勧められたことから始められ、今やゴルフが我が人生というようなお楽しみとなっている。

過日に妻を伴って寺田町店に行った際にも出て来られ、かなり上達されたそうで、私とラウンドすることを楽しみにされていたのに残念で、早く回復してその日を迎えることを
お待ち願って帰ってきたが、そんなやりとりを銭湯の中で彼からも伝えられた。

 夕方の時間はお客さんが多く、多くの知人と久し振りに顔を合わせたが、何方も「大丈夫?」「調子は?」とご心配くださり恐縮。この病気にだけはならないように気をつけてと返してきた。

 テレビに出演していた姿をご覧になった人も3人おられ、皆さんが私の声の変化に驚かれたそうで、湯船の周りで経緯を説明することになったが、周囲に他の人達もおり、長湯で逆上せる人がないようにと心配していた。

  風呂から戻って散歩タイム。珍しく涼しい風が吹いていたので妻と出掛けることに。お通夜が始まろうとしている弊社の式場前を通って商店街へ、そこから本社 のある東に向かったが、途中で食事をしようと立ち寄ったのが「食から滅びる日本人」というタイトルでブログを発信している「富士好」さん。入院時に食した かったメニューを注文、久し振りに会った若旦那がスマートになって健康的な感じだったので何よりだ。

 入院時の辛いリハビリに打ち勝つには、ズバリ結論するのが欲望というものの存在。「あそこに行きたい」「あれを食べたい」などの思いは絶対に不可欠で、それがなかったら人生は終わりだろう。

  挫折しそうになった際に支えになったのが「孫の存在」や「やり残した仕事のこと」で、その次に「温泉旅行」も出てきたが、右半身が麻痺していたことでクレ ジット・カードにサイン出来ないこととお箸を使えないことが衝撃な問題。その上に歩行にう問題が生じ「嚥下」という症状で外食が無理となれば最悪。そんな 状態が回復したのは奇跡的なこと。もうちょっと「生かさせてやる」という神仏のプレゼントだと信じ、何かをやり遂げようと考えるこの頃である。

  上述の若旦那のブログ「食から滅びる日本人」だが、今、訪問したら「1845号」で私のことに触れられていて恥ずかしい思い。美味しいものを食すると幸せ 感に浸れるが、そんな素晴らしいひとときが過ごせる御鮨屋さんの存在との出会いに手を合わせ、次回に行く時のことを楽しみにしよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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