2009-07-01

自然の猛威  NO 2466


 九州の大雨のニュース映像にびっくり、日田市の天ヶ瀬温泉の旅館、横を流れる川が氾濫して駐車場から露天風呂まで水浸し、まるで川のような状態で流れている光景は衝撃的だった。

 人気の黒川温泉に近い小国町でも豪雨による土砂崩れがあったそうだが、十数年前に阿蘇高原ホテルに宿泊していた際の豪雨のことが思い出される。豊肥本線の線路が流されて1年間も不通になった大雨だったが、それは7月1日のことだった。

  深夜から降り出した猛烈な雨、早朝から普通の雨じゃないと感じた友人達が次々に私の部屋にやって来て、私に判断を求めてきたものだが、大阪から2人の友 人、熊本県の友人3人が集まっていた親睦ゴルフ会。それは部屋から見える最終ホールのコースを見てもプレイ不可能と判断されるほどで、バンカーが池どころ かフェアウェーさえも川と化していた。

 やがて私が決断したのは、朝食を済ませて57号線を下って熊本市内まで行くこと。2台の車に分乗 してホテルを出発したのは7時半頃だったが、対向して来る車は全て警察車両に消防自動車。中には「救援」と書かれた旗を掲げた自衛隊の車両まであり、ラジ オのニュースからも、あちこちで大変な被害が発生していることが判明し、脱出みたいな行動が正解だったとホッとしたのだが、下って大津の街にある杉並木の ところまで来たら道路と並行している豊肥本線の線路が冠水して見境がつかない状況。エンジンが止まってしまったら大変なので、左足で軽くブレーキを踏みな がら右足でアクセルを踏み込んで走行した。

 やっとの思いで九州自動車道のインターチェンジまで到着したが、福岡方面行きは通行止め。そこでみんなで相談し、八代方面から球磨川を上がって宮崎か鹿児島へ行こうとなり、ワイパーが役立たないぐらいの大雨の中を南下した。

 ここまで来てゴルフが出来ないなんて、と言うのがみんなの共有する思いだったが、考えてみれば人吉あたりの山間部で土砂崩れに遭わなかったことだけでも幸運だったと思っている。

  やっと鹿児島空港に辿り着き、そこで9ホールだけラウンド、霧島のホテルで温泉に入って夕食をし、大阪組は宿泊。九州組は福岡方面へと帰ったが、その道中 で大変な目に遭った彼ら、九州自動車道の通行止めがそのまま続いており、自宅に到着したのは日付をはるかに回ってからだった。

 7月1日 が来ると思い出すこの出来事だが、日付が変わった7月1日、九州では今日も大雨の予想がされている。広島と福岡の塾生が佐賀県の塾生の式場を訪問するとブ ログにあったが、くれぐれも気をつけて欲しいもの。私の口癖「被害者になるな、加害者になるな!」の言葉を忘れないようにと願い、有意義な再会を祈念して おこう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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