2009-05-02

西に向かって手を合わす  NO 2408"


 今日のOTリハビリだが、病室で進められた。キンキン、パンパンという言葉表現がそのままなように強烈な筋肉痛、いつもの先生から「足から腰が大変」という情報が伝えられていたようで、担当の女性療法士の方がやさしく解してくださった。

 連休中は許可を貰って外泊する人が多く、私の知る限りでも3名が出掛け、院内はいつもより静かな環境となっている。

 明日のリハビリは11時15分からのSTのみ。朝食後は喋らないようにし、20分ほど前から発声練習をしながら廊下を周回して指定された部屋に向かおうと考えている。

 夕方、元社員だった人物が来てくれ、先に来ていた妻を交えて1時間ほど懐かしく昔話をすることになった。

 彼は、今、私と深いご仏縁に結ばれた葬儀社に勤務している。店主である人物は関西演芸協会にゆかり深く、いつもお笑いの芸能人に囲まれていたが高齢を迎えられ、後継者やベテランスタッフにバトンタッチをする晩節となっている。

 大阪の葬祭業界で誰もが知る有名なオヤジさんだが、大阪市立の瓜破斎場でよく見掛けた着物姿の腰にぶら下っていた印籠が印象に残っている。

 大阪の同業者で「五人会」というのがあった。住吉芋忠本店、株式会社阿波弥、花松の代表者達は、もうこの世にはおられないが、上述の人物を含めた5人であちこちに出掛けた思い出も懐かしいところだ。

  皆さんそれぞれが個性豊で豪快な人達だった。温泉旅行に行っても仲居さんや芸者さん達からいつの間にか大歓迎される見事な術を教えられたこともあるが、何 と言っても秀でていたのがオヤジさんの小噺と怪談話。それらは私と出演したテレビ番組でも何度か披露されて話題を呼んだ。

 2年ほど前だったろうか、同業者の社長の葬儀で私が司会を担当していた時に逢い、「わしの時も頼むで」と仰ったが、その表情が冗談に見えなかったので寂しい思いを抱いたことも憶えている。

  今回の疾病で、声を失う寸前にまで陥った私だが、今は何とか回復の道を進みつつあるところだ。「?」部分のあった電話のやりとりも問題なくなったみたい で、今日も関係先の社長から電話があり、「私の夢を実現したい。協力を!」と、随分と前から依頼されていた大規模な企画に向かってスタートすると知らされ たが、何とか尽力したいと考えており、早急の回復を目指してリハビリに取り組むつもりだ。

 そんな一方で、塾生のブログから、九州に新し い葬儀式場がオープンしたことを知った。本来なら飛んで行ってお祝いにというところだが、こんな状況では無理。気遣ってオープンを私には秘密にしていたよ うでもあるが、彼の担当する式場が「悲しみのお客様」達に必ずや「やすらぎ」のハートをプレゼント出来ると確信しており、私が与えた「修了鉦」に記載した 文字の実践活動を邁進してくれるものと期待している。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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