2006-10-29

アドバイスから  NO 1672


  2週間ほど前、友人から「頼む」と言われ「Aさん」という人物と喫茶店で会っていた。紹介の友人は我々を引き合わせると「仕事で」とすぐに帰ってしまった が、頼まれ事とはアドバイス。Aさんが大きな会合で挨拶をされるそうで、その時間帯が第二部の宴酣の頃。間違いなくワイワイガヤガヤの状況の中でどうする かということだった。

 酒を注ぎにテーブルを回っている人達もいるだろうし、会場に人の話を聞くなんて環境はなく、そこでのスピーチとなれば迷惑がられるのがオチであり、それが嫌なので何か方策は?と相談に来られた訳である。

「司会をされる方は、プロの方?」 それが私が始めに確認したこと。それだったら協力を願って皆さんを席に着かせ、環境を整えてからということも可能だからだが、残念にも司会が「組合の幹事」という事実から作戦が必要だった。

 お話からもAさんは、かなり話術がしっかりされている。それだけに聞いてくれない環境に耐えられないお気持ちだったようで、友人を介して私と会うに至ったのであった。

 そして、ある策略を提案。今日、その本番の日だったのだが、夜、「今、挨拶が終わりました。大成功でした」と嬉しい報告の電話があった。きっとお開きの後、すぐにくださったのだろう。

 与えたアドバイスは、司会者がAさんを紹介したら、指定された挨拶の場所に行き、マイクを手にされて無言で隅から隅へじっと視線を送るという風変わりなこと。

 長くて2分ぐらいだが、その耐える時間が大切。間違いなく会場にいる皆さんがAさんを注目し始め、徐々に静かになって来る筈という作戦だったのだが、予想よりも早く、1分少々で静寂の空間になったそうである。

 しかし、そこから始める冒頭発言こそ重要ともアドバイスしてあった。「静かになったら次のように言うのです」

「静かにならなかったらどうしようと思っていました。長く喋ると長(弔)辞となり、祝辞の『祝』は短縮の『縮』と書くべきで、お祝いの言葉を短くお喋りしますのでよろしく」

  そこからAさんの挨拶が始まるのだが、Aさんが手帳に書かれたその言葉、テストとして2回だけ読んでいただいたが非常にスムーズでうまかった。そのトーク 技術があったからこそ成功したのだろうが、続いて友人からも電話が。「何をアドバイスしたんだ。大成功だとえらく喜びの電話があったぞ」と感謝の言葉。

 彼にとってAさんは重要な関係があるそうで、「御礼として後日に食事を奢る」と進展したので嬉しいことだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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