2006-04-04

回復への道  NO 1466


 昨日の昼食から病院食を離れたが、玉子サンドとコーヒーも久し振りなら友人達が囲んでくれた夕食の特別料理も大変だった。

 友人の割烹で「何が食べたい?」と問われ、思わず出てしまったのが「熱々の蕎麦」だが、石鍋で鯛の切り身と共に玉子でとじた蕎麦は最高の味。しかし、半分ぐらいしか食するパワーがなく申し訳ない思い。

「おめでとう!」と乾杯したのは日本酒だが、「お酒はしばらく控え目に」と医師から指導されたこともあり、猪口で二杯にしておいた。しかし<こんな味だった?>と日本酒に違和感を感じていた。

 朝から近所の方からお誘いがあり喫茶店へ。そこでこれまた久し振りである洋風朝食。そんな変化に「お腹」が驚いたのかもしれないが変調気味。お陰で1日安静ということに。

 夕食は病院食みたいなメニューに変更、粥を中心に健康食。ちょっとふらつき気味で銭湯へ。桜の香りのするバスクリンの湯船でゆったり目を瞑っていると誰かが入ってきたよう。

 目を開けると両肩に立派な刺青のある30過ぎぐらいの人物が。何度かあったことのある顔だが、彼の目が私の腹部を注視している。

しばらくすると「オジサン、手術ですか?まだ新しい傷のようですね?」と話し掛けてきた。そこで昨日に退院したと返し、刺青のある人間は手術をしない人生を過ごさないとといけないよと説教調に。妙に真摯な表情で頷いていたのが印象的だった。

  両足を湯船に入れ深呼吸をしていると、顔馴染みの常連客が。私より7歳年上である彼だが、脇腹に大きな手術跡が。そこで病気を話題に銭湯談議、同じ病院で 同時期に入院していたそうで盛り上がることになったが、このままでは<のぼせる!>と判断し、途中で失礼ながら「お先に」と上がってきた。

 風呂に入ることもパワーが必要である。術後の立場にあっては重労働レベル、徐々に体力回復を図るつもりで日に2回ぐらいの銭湯通いを考えている。

 併せて発声訓練も始めている。6時間ぶっ通しのセミナー講師は到底無理だが、今月中に2時間の講演が可能なレベルには戻したい。「したい」「なりたい」は自身が努力するしか方法はなく、そこに精進するという意地も大切なことだ。

 入院中に取材が数件入っていた。テレビの特集番組や対談という企画もあったようだが、こんな調子では絶対に無理。来社取材だけを受ける条件制限を願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net