2005-04-12
こんな光景も? NO1124
昨日、帰宅しようと玄関に出ると、思い掛けない方が偶然に来社された。
数年前にご葬儀を担当申し上げたお客様だが、お話しから、今春の町の会合で私のことが話題になり、そこに出席していた弊社総支配人が、とんでもないことを言ってしまっていたことが発覚した。
「社長、久し振り。ええタイミングで会えたわ。明日、ちょっと時間がないかなあ?」
それは、今日の朝からスタッフ達に大変な作業を強いるプロローグであった。
仕事の調整を進め、今日の夕方からお迎え申し上げることになった光景、それが本日の写真である。
ご覧のように囲碁だが、倉庫の何処かに埋もれていた碁盤を探すのに一苦労。やっと発見して運んできたのはいいが、何と言っても23年間の埃。碁盤だけではなく碁石の全てを洗うことになった。
35歳でゴルフを始めた私、その頃から碁盤を封印してしまったような経緯。総支配人が何を間違ったのか知らないが、私のことを高段者のように「ほら吹き」をしてしまったから大変だ。
ここでお考えいただきたいことがある。ゴルフは初心者でもプロと一緒に楽しくラウンド可能だが、囲碁という世界はそういう訳に済まないもの。数目を先に置かせていただくというハンディキャップは可能でも、互いの実力が全く不明で恐怖感に襲われる。
洗って清め?られた碁盤と碁石をセッティング、和室で始まった対局だが、正座の姿勢から少しの時間で堪らずご覧の姿勢。昔、3時間ぐらいは大丈夫だった正座。たった10分が限界であることを認識した。
相手様はなかなかの実力者、4目ぐらいのハンデを頂戴しなければ無理なよう。ケーブルテレビで囲碁の勉強をされているそうで、恐れ入りましたと申し上げることに。
「近くでよかった。ええ相手が見つかったわ。また来てもいいかな?」
会社から直線距離で100メートル。いつもご近所の質屋さんと打たれているそう。「ご一緒にどうぞ」と申し上げ、スタッフ一同「大歓迎です」とお見送りした。
最近「ボケ気味」の私、<ボケ防止にはいいな!>と思った今日の出来事。明日はスタッフを伴って東京行きだが、新幹線の中で「詰め碁」の本でも読もうかなんて考えている。
鯨幕ではないが、白と黒の石で「生き死に」を打ち合う囲碁。それが葬儀社の社内というのが「趣き」深いのでは?
そんな中、また予想外のお客様が来社されており、隠れ家でお待ちくださっていた。