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2004-04-19

かぎカッコ   NO 768

多くの会葬者が参列された葬儀、何とか小雨模様の中で行われることになった。

 昨日書いた「雨女?」の彼女、スタッフの総意で出来るだけ式場の外に出ないようにさせ、場内のアシストとナレーションだけを担当していた。

 今日のナレーションは特別バージョン。ナレーターは私と2人の女性という3人形式。1人は「かぎカッコ」専門というキャスティングであった。

 導師をおつとめいただいたのは聖徳太子にゆかり深い四天王寺様。引導作法に入られた際、式場内の全員が合掌されていたお姿が印象的だった。

 火葬場からの帰路、お寺までご一緒させていただいたが、その車内でナレーションのことを褒めてくださり、3人バージョンを驚かれておられた。

 音楽、映像、ナレーションが、すべて秒単位で計算されているのが弊社の特徴。3人バージョンはめったにしないが、これから積極的に取り入れて行きたいと思っている。

 マイクを手にした2人の女性、それぞれが成長してきているが、その証しとなるのが自分の得て不得手を理解し始めたこと。苦手部分を克服する姿勢が大切で、文章変更で逃げているようでは一流にはなれない。

 「ご遺族からの取材の重要性を再認識しました」と語っていた「かぎカッコ」担当ナレーター。今日の彼女の出来は80点。明日からの取材に対する心構えに変化が生まれ、ご遺族とのコミュニケーションにプラスとなってくれると期待を寄せる。

 さて、葬儀に於いて、宗教者がご遺族や参列者に与える「安堵感」は大切なこと。今日の引導作法には完全な儀式空間という世界を感じたし、その後で行われた「散華」の儀式には、それだけで「神変」という「美意識」を抱いた。

 この部分を宗教者の方々がご認識されることになれば、きっと無宗教なんて発想は生まれないと思っている。

 お経が大切なことに異論はないが、宗教者として式場空間に醸し出される「神変」パワーも重要で、それが悲しみのご遺族への「癒し」にもつながることだと信じている。

 我々葬儀社に出来ること、それは、大切な「方」の大切な「儀式」に大切な「宗教者」をお迎えする式場空間を完成させること。

 それには、低次元な発想で恐縮だが音楽とコメントを活用し、義理的参列者のおしゃべりをさせないイメージを与え、「ここは、普通の場ではない」という「結界」創作のお手伝いが出来れば嬉しいところ。

 夜間にお電話を頂戴し、今、病院へお迎えに行っている。この担当をしているのは2人の女性スタッフ。きっと病院の方達が驚かれているだろう。

 1人は正看護師の資格を持しており、2人はホスピタリティーの名コンビ。今、弊社は若いスタッフ達が育ってきている。
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