2004-06-20
静けさの中で NO 827
午前中は<本当に台風が近付いている?>というような天気。午後になってもそんな感じがしない。
夕方から<風雨が強まるかも?>と予想していたが、テレビのニュースで伝える九州、四国の状況とは全く異なる雲行き。北上するスピードが思ったよりも遅かったようだ。
お通夜を担当していたスタッフから電話が入る。弔問された方々も早めに帰宅をされたそう。
強風の危険性からテント設営をしなかったが、我々葬儀社の誰もがテントの恐ろしさを知っている。
学校やイベント会場で、突風で吹き飛ばされたテントが犠牲者を出したことも多く、そんなことが葬儀の場で発生したら大変だ。
そんなところから、風に対する恐怖感は葬祭業での重要な問題。臆病が「斎場」での「最上」の選択だと考えている。
大阪では明け方頃から吹き荒れそう。私は午前中の葬儀を担当するが、きっと嵐の中での葬送となると覚悟をした。
風は、人の心を騒がしくさせる。終焉の儀式で最も避けたい自然現象だが、これだけはどうにもならない辛さがある。
お客様の安全を重視するようにスタッフを配置し、できるだけ静かな環境空間をつくりたいが、社員達が出社できるのかも心配なところ。
この発信をする前に、自宅の窓のシャッターをすべて降ろしておいた。
強風に弱い我が欠陥住宅。明日はかなりの揺れが予想でき、二匹の猫が走り回るだろう。
明日、大阪空港から成田へ飛ぶ飛行機が欠航しそう。そうなれば新幹線で東京に行き、成田エックスプレスの利用となるが、大きな荷物を持って東京駅での移動が大変。乗り継ぐ地下ホームまでの距離が恐ろしく、ブラジルに出発する役員も苦労が強いられそう。
そうそう、今日は父の日だった。メールを開くとアメリカに住む娘からカードメッセージが届いており、孫の写真が添付されていた。
家族でイチローの応援にも行ったそうだが、私は全米オープンで健闘している丸山選手を応援している。
早朝から中継があるのは知っているが、揺れる家の中でテレビを見る心の余裕はない。ただ「後悔しないプレイを」とだけ祈念する。