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2004-06-24

雨みたいですね   NO 831

女性スタッフが朝から関東に出張、「これからホテルに向かいます」と新横浜駅かららしい電話があった。

 彼女は、彼女にしか出来ない特殊技術を学ぶために全国へ出掛けているが、いつもハードなスケジュールなので気の毒に思っている。

 歩いていると事務所からの連絡が携帯電話に。「来月ですが、密葬の研修会をと講師依頼がありました」

 それは、NPOの団体から。過去に何度か講師を担当したが、ホテル葬、家族葬、無宗教などから、今度は「密葬」がテーマになった。

 最近、密葬と家族葬が混乱して誤解されているみたい。本来の密葬とは、改めて「本葬」をするがための形式。

 過去に1000人以上の弔問者がやって来られた密葬を担当したこともあるが、訃報を知られても、限られた人以外は遠慮するのがマナーなのに、知らせる側と知らされた側の両者に誤解が生じてしまっているみたい。

 一方で「誰にも知られたくないので密葬を」とおっしゃるケースがあるが、これは本葬をしないケースなので「密葬」ではなく「秘密葬」と言うべきだろう。

 講演での質疑応答のお声を集約すると、義理的参列者の存在に対する抵抗感が強くなってきた。そんな「かたち」の表れが「家族葬」という言葉の背景にあるようだが、近い将来、招待形式の葬儀が潮流になるのは確実だろう。

 さて、東京で亡くなられ、現地で火葬された方の遺骨が大阪の自宅に戻って来られたが、大阪ではめったにない全骨(すべてのお骨を容器に納められること)の習慣。本骨と分骨を行われる際にご遺族が困惑されていた。

 お寺さんとも相談されたそうだが、分骨のお手伝いを弊社スタッフが担当するとのこと。ところ変われば・・という慣習は、時には悲喜劇につながることも少なくない。

 沖縄や奄美が梅雨明けしたとニュースで聞いたが、大阪は今晩から数日間雨模様。お通夜を担当していたスタッフから「雨が当たってきました」との報告が。

 私が担当する明日の葬儀、雨が降ると式場の外が大変。テント設備がされてはいるが、足元に問題がある。

<強く降らないことを祈りましょう>と思ったら、急に激しい雨の音が外から聞こえてきた。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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