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2004-07-30

難しい相談   NO 867

弊社が加盟している日本トータライフ協会のコラム「有為転変」が900号を迎えた。

 確か2002年1月22日から発信された筈だが、年内に1000号を迎えることが確実で、この「独り言」も追随したいと思っている。

 メールを開けるといっぱい着信が。サイパンにいる姪やアメリカに在住する娘から、体調不良の心配の言葉も。みんな「独り言」を見てくれているようだ。

 最近、外国語のメールが増えてきた。ウイルスに汚染されている問題メールが大半だが、中にはセールスの問い合わせも。今日は、中国から3件の着信があったが、とにかく外国語はさっぱり分からないので削除することにしている。

 過去にドイツ大使館とオーストラリアの領事館からのものがあった。外国語に長けた友人に訳してもらったところ、どちらも柩の調査。日本で果たして売れるだろうかの問い合わせで、非国民と言われるかも知れないが返信しなかった。

 さて、私の知人の紹介という方から電話があった。用件は最近に多い「檀家を辞めたい」という問題。詳しく伺うと住職が偽善的、拝金タイプで大嫌いと言われ、「いいお寺さんを紹介して」と懇願され困ってしまった。

 この住職、私も知っている方だが、こんな電話の多い人物であることは確か。寺と檀家の絆の深さを説き、檀家さんを何度慰めたか数え切れない事実もある。

 住職の「住」という字は「人」の「主」ではないか。素晴らしいお寺さんも多い中、こんな電話が増えてきたことは残念なこと。「寺と家」から「住職と個人」に変化してきた感がある。

 社会学者が分析する「宗教意識の希薄」だが、こんな現象も顕著に物語っている要因かも?

 葬祭業が大きく変動している。最近の保険会社のCMに特徴があるように、外資の進出も目立ってきた。何でもビジネスという風潮があるようだが、葬送の世界だけは例外でありたいもの。

 パックやセット料金で人生最期の儀式を送らせたくないというのが私の信念。そこに布施の「無畏施」の意味があると考えたい。

「お布施もセット料金で」と宣伝していた会社形式みたいな宗教組織が登場してきたが、お寺がこれでは情けない。葬儀社の下請けにならないという誇りだけは大切にしていだきたいと願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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