最新 最古
2004-12-28

わがまま?  NO 1019


 年末を迎え、仕事の合間を縫って大掃除が行われている。そんな中、メモリアルサービス事務所に置かれてある「ハモンド・オルガン」を処分することが決まっていた。

 私が30歳過ぎから習い始めた楽器だが、先生が有されていたものを譲り受けたというアンティークな代物だ。

 もう、本来の音が出なくなっている。修理する部品さえないだろうが妙に愛着があり、いざ処分ということになって「隠れ家」に運んできてくれとわがままを言ってしまった。

 テクニトーンやエレクトーンという電子楽器と異なる特殊な音色、それが私の心の扉を開けてくれた歴史の1ページ。初めて弾いた曲が「シバの女王」だったことをはっきりと覚えている。

 ピアノと異なりベースのペダルを踏めるまでに苦労したのも懐かしいし、家で練習中、幼かった子供達が悪戯で鍵盤を叩きにやってきて叱った思い出もある。

 人は齢を重ねると思い出に浸るもの、そんなノスタルジーな世界は体験をしたものにしか理解できないだろうが、「捨てるのはいつでも出来る」なんて殺し文句が通用しないかもと思いながら、「捨てます」という連合軍との戦いが?

 出来るなら「シーン」という多目的ホールの空間で、どんな音色が響くのだろうかが確かめたい。

  報告書に目を通していると「!」マークが付いている項目があった。セミナーに参加くださった山口県の女性の方から「日本トータライフ協会」に加盟希望が。 嬉しいことだが現在は個人加盟の規約設定がなく、よければ「久世塾」にと対応したとのこと。この担当スタッフ、目がかわいくてやさしい人物。何方にでも 「隠れ家のレッスンにどうぞ」と応えているみたい。

 山口県なら小郡駅から「のぞみ」で2時間足らずで新大阪。本数が少ないので「レールスター」が便利だろうが、アポさえあれば歓迎申し上げるのでご遠慮なく。

 夕方、遠方から僧籍を有する葬儀社の社長が来社。「隠れ家」で「命の伝達」について熱く議論を交わす。本来は宗教者がするべきことで意見が一致したが、そのグローバルな奥義について踏み込んだ高度なテクニックを提案、「やりたい」「やるべき」をお土産にお帰りになった。

 歳末を迎えた町、毎年恒例の防犯委員の町内パトロールが始まった。定期的に聞こえる拍子木の音、「火の用心」という声も。

 今日、知人に聞いた話だが、車の盗難が増えているとのこと。エンジンを直結して走り出すまで2分も掛からないという車専門窃盗プロの存在。車内に大切な物を置かないように心掛けたいもの。

 人々の喜び悲しみのすべてを押し流すように今年が流れゆく。年末に悲しみにくれる人も多い。スマトラの津波の被害者に手を合わせて今日の号を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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