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2004-12-27

若くなかった?  NO 1018


 深夜の銭湯で常連さん達とお話し、皆さんスマトラの地震のことで持ち切りだった。

 また多くの犠牲者が。その大半が「津波」によるものと報じられていたが、時速700キロで到達するエネルギーは半端じゃない。まだまだ増えそうな犠牲者の人数、無力な立場で南に向かって手を合わせるだけ。

  人は、他人の不幸で多くの教訓を頂戴する。葬儀に参列され「自身にもやがてこの日が訪れる」ということを再認識いただくことも大きな意義。悲しみの儀式の 場でお喋りをされる不謹慎極まりない義理的参列者の存在、そんな方々を一切喋れない空間にさせてしまうのがプロの仕事。

 過去の腹立たしい教訓から、そんなテクニックを研鑽してきたつもり。

さて、シナリオを創作中「ちょっと時間を」と総支配人から言われて別室に。男女2人の来客がおられ、机の上に変な器材が置かれてある。

 名刺を交換しながら、それが指の血管記憶でロック開閉をするセキュリティシステムだと知った。今、実験的にデーターを集めているそうで、その時間に事務所に居たスタッフ達が不思議そうな表情で協力していた。

 次が私の番というところで別のご来客。昨日のご葬儀の娘さんご夫婦で、喪主様からの御礼の伝言やご親戚の方々が感動くださったと伺って安堵した。

 1時間半が短く感じられたというお声が多く、適切でない表現で恐縮だが、時間通りに進められた進行シナリオに驚かれたそう。

 この葬儀、最も素晴らしくて感動したのは喪主様のご謝辞。悲嘆にくれられるご心中で<よくもここまで!>と感じたほどお見事なご挨拶。「それが一番でしたよ」とお返し申し上げ、昨日に書いたように「お寺様」のあたたかいご配慮がなければ出来なかったとの裏話も。

  夜は社員のボウリング大会に参加。27年前にピタッと止めてから9年前に1回だけしたことがある。軽めのハウスボールで2ゲーム挑戦。スタートから5フレ までスペアが続いたが、そこから足腰と指がガクガク。2ゲーム目のスコアがハイゲーム賞だったらしいが、食事会の場で座っても足が震えており日頃の運動不 足を知らされた日となった。

 しゃぶしゃぶ食べ放題の食事会、気の毒なほどの追加注文。企画した幹事がズボンのベルトをゆるめており注目の的。若いスタッフは元気がある。続いて10人ぐらいがカラオケに行くそうだ。

 早々に退散してきた私、すぐに銭湯の電気風呂。明日起きてからの節々の痛みを覚悟した。

 葬儀を業務としているスタッフ達、こんな時間は底抜けに明るい笑顔。それは悲しみと人生終焉の事実をしっかりと体験しているからのようで、まさに青春を「謳歌」しているという雰囲気がある。

 久し振りに若返った気持ちになった夜、これで明日の痛みが軽度であればと願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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