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2005-01-12

??00歳・101歳!!  NO 1034


 今日の葬儀は寒かった。式場まで車で約30分だったが、外気温が5度。風が強くて体感温度は氷点下のよう。

 見事に生き抜かれた100年間、一世紀という歴史の流れに畏敬の念で合掌申し上げ、厳粛な儀式を担当させていただいた。

 式場は大阪市立の斎場だが、ご出棺の際、表に出ると霰模様。ブルブル震えながら葬列がご入場。身も心も悴むような冷え込みの中、送る人と送られる人との思い出だけがあたたかいお別れだった。

 会社に戻るとスタッフ達が慌しい。急にホールを使用したいというお客様があったそう。

事情を聞くと相手様は地元地域の女性の会「カラオケ同好会」の皆さんだった。いつも地域の会館で行われているのだが、今日はご葬儀のために使用出来ず、急遽変更されて弊社の2階を会場として提供することに。

 今晩の冷え込みを考え、あたたかいお茶の準備を命じておいたが、ちょっと心配になったのが音響システム。3本のマイクをセッティング、イコライザーの微調整からエコーのバランスを調整。皆さんがプロの歌手になられたと錯覚されるぐらいの音響設定。

  これまでにプロの方々も何人か来られたが、驚かれる反響音が生まれる空間。「クラシックだったらマイクなしで可能な理想的会場だ」とおっしゃってくださっ たこともあり、今日は照明設備を使用しないが、発表会の時には空間演出を含めたプロデュースをして差し上げたいと思っている。

弊社は一般的な葬儀社ではなく、特殊な技術を持ったスタッフ達が存在しており、空間演出なら少なくともホテルクラスだと自負しているし、それらはこれまでに多くのホテルや文化ホールでプロデュースを体験してきた実績があるから。

 14日にはラテンコンサートが入っている。12月に開催したイベントが好評で、アンコールのお声から企画され、下旬には「日本の心をいつまでも」というテーマで「童謡・唱歌」のコンサートもある。

 夜、カラオケ同好会の皆さんが来社されたが、先生は少し遅れてご到着。急いでご持参の機材をエレベーターで運びセッティング。

「今日はレッスンだから」と弊社の音響をご使用されなかったが、開会前の私の挨拶は弊社の音響。その違いはご参加の皆さんにもはっきりとご体感いただけたよう。

 エアコンの温度調整を確認しながら、しばらくレッスンを見学。40人ぐらいの方々の合唱も拝聴した。

 事務所に入るとスタッフ達が驚いている。今日、100歳のお方のご葬儀があったが、明後日に101歳のお方のご葬儀が入っているから。

「私の4倍も生きられたなんて」と、若い女性スタッフの声。<また肖ろう>と私が司会を担当することに。
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