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2005-01-20

ちょっといい話   NO 1042


 整骨院で腰と首の治療、目が疲れていると言われ、視神経に効力があるという温灸治療も受けた。

 「灸」!と耳にして抵抗感があったが「熱くないですから」と確認してから決行へ。これは、本当に心地良いものだった。

 自宅から直線距離で100メートル以内に何軒も整骨院がオープンされている。これも高齢社会の到来を顕著に物語る現象だと思っているが、決してそれだけではないようだ。

 患者さんに若い人達が多く、中でも女性が多いので驚いている。

 ベッドに横になって治療中、カーテン越しで自然に先生との会話が聞こえてくるが、お年寄りみたいな痛みを訴えるケースが増えている。

 「痩身コースに入っているの」なんておばさんもおられたが、どうも現代人の足腰が弱ってきているような感じを抱く。

 さて、話題を変えて今日は「良いお話し」を三つご紹介申し上げる。

まずは、明日に8名の方が遠方からご来社くださる会社だが、年末に年賀状を持参され出雲大社に参詣、「この賀状を受け取る方々にご多幸を」と祈念されている。

 次は、過日に来社された取引先の社長さん。着々と業績を伸ばしている料理会社さんだが、「出来たら、この予算以上の料理を提供したいのです」とおっしゃった。これだけだったら<単に売り上げアップ?>と思われるだろうが、それにはしっかりと裏付けされた理由があった。

  「葬儀が終わった後の『お斎』というものは大切なものです。折り詰めやパックから直接食べていただきたくないのです。ご飯はお茶碗を手に持ち、お箸でいた だくもの。お茶碗をご用意し、あたたかいご飯を召し上がっていただきたい。そうすればパックの品が『おかず』となります。そう考えたら、どうしてもこの予 算以上になってしまうのです」

 どうだろう、ご立派な経営「信念」ではないだろうか。「新年」から私好みの哲学で大いに盛り上がったひとときだった。

 次は、東京での話題で究極のサービスを提供するというレストランだが、サービスの勉強にと訪れた協会のメンバーが「確かに凄い、何もかも洗練されている。一流ホテル以上だ」と驚いたが、それ以上にびっくりしたのがそのすぐ後。

 素晴らしい環境空間で優雅なひとときを過ごした彼、<体験してよかったな>と思いながら宿泊先のホテルのフロントに着くと「メッセージが届いています」とのこと。

 <誰から?>と封を開けると、何とさっきのレストランから。「ごゆっくりとおやすみなさいませ」とは心憎い配慮。彼は素直に「参りました」と脱帽すると同時に、また新しいサービスの発想を思い付いたということだった。

 スタッフとお客様のさりげない会話の中に存在する貴重な情報、それを見事なまでに「かたち」とするのはサービスのプロの仕事。それらはマニュアル化されている世界では絶対に不可能なレベルだろう。

 弊社が加盟する日本トータライフ協会のメンバー達は、互いの情報交換から日本全国を訪れ、自らが素晴らしいサービスの体験をという行動を重視しているが、その目的は葬祭業が究極のサービス業であることを認識しているからだ。

 そんな彼らに対して役立つ情報の一つとなったのが、私のこれまでの道楽かも? 誰も行かないような世界をいっぱい体験してきたこと。全国の著名な旅館の女将やホテルの総支配人との交流もそのひとつと言えるだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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