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2005-04-07

お疲れ様、気をつけて  NO 1119


 会社の近くにあるコンビニ、ちょっと空腹になると便利な存在。時間のない場合に持って来いなのがオニギリとオデン。これまで何度も足を運んで買っていた。

 葬儀社に従事する立場で昼食なんて毎日不規則。ちょっと早めに、また夕方ということも当たり前である。

 そのコンビニ、今日、あるものを購入に行った。商品をすぐに見つけてレジに持参。店員さんがオデンを入れる器を手に待機されていた。

「失礼しました。オデンじゃなかったのですね?」と言われて苦笑。オデン好きな「変なオジサン」と勝手に思い込まれていたみたい。

 今、私は難しい仕事に携わっている。スタッフ誰にも不可能な私の世界で、パソコン画面に大変な作業で文字を打ち込んでいるが、目が疲れて参っている。

 そんな中、難しい条件を伴う事前相談があった。葬儀を行う日は「日曜」しか不可能というお客様。お仕事の事情でそうなるのだが、何曜日にご逝去を迎えられても万全を期すために、それぞれの最善の対応シナリオを描かせている。

 こういうケースも少なくない。あちこちに店舗を構える企業の社長さんが亡くなったことがあったが、どのお店も営業を続けられ、「お客様にご迷惑を掛けないように」との遺言を遂行され家族葬ということもあった。

 満中陰の日に合わせてホテルで行われた偲ぶ会だが、取引先の社長さんの「最後まであの人らしい」の追悼の言葉が、ご遺族への何よりの慰めになったような思いがした。

 ホテルの偲ぶ会で思い出したが、施主さんと打ち合わせ中に話が進展し、思ってもみなかった体験をしたケースもあった。

  メモリアルコーナーを大きくセッティングし、遺品となったご趣味の作品を展示申し上げ、それを「形見分け」として皆様にお持ち帰りいただく形式だったが、 ご遠慮気味だった皆さん、お酒が入って宴タケナワという頃になったら一挙にコーナーに向かわれ、あっという間にすべてがなくなっていた。

 施主さんの閉会時の謝辞、この「形見分け」のことに触れられ「何より嬉しい。親父が一番喜んでいるでしょう」と締め括られ、盛大な拍手が起きたのが印象に残っている。

 私は、変な葬儀社の経営者で、変な司会者でプロデューサーである。不慮の事故で亡くなられたら別だが、見事な人生を過ごされた方を送るのに「悲しい」だけでは残念だと思っている。

 葬儀の中で故人に対して、そして遺族に対して、参列者が盛大な拍手を贈る葬儀を何件も体験してきた。皆さん「これだ」と賛同があるのだからおかしくはないだろう。

 そんな変な葬儀、今月から主宰する「久世塾」を通じて全国に広まっていくことになるかもしれない?

 さて、今日の結びは予想外の方の来社。遠方から同業者の方が車でお二人。通常だったら4時間ぐらいの県だが、カーナビ入力の誤りかも知れないが8時間も要されたそう。

 何と、兵庫県の生野銀山の方へ向かっていたとのこと。同じ「生野」でもとんでもない誤り。「隠れ家」で笑うに笑えない心境でお過ごしいただいた。

 ちょっとは参考になっただろうか? 午後9時頃にお帰りになったが、道中の安全運転を祈念申し上げる。

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