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2005-06-08

新バージョン?  NO 1181


 深夜の銭湯でリラックス、担当した寺葬の反省と今日の葬儀のシナリオ構想で過ごす。

 朝からナレーションを創作し、また特別バージョンを考えた。ご当家関係者から難しいご要望、担当責任者が私に任せるということに。

 昨夜のお通夜、故人と深くつながりのある方がご弔問に。誰もが知られる大企業の会長さんだが、東京出張を新幹線から急遽飛行機に変更され「葬儀に参列して何とか焼香を」ということだった。

 受付を担当くださったのは秘書課や総務の方々のよう。皆さん、そのことで妙案がないかと心配されていた。

 宗教儀礼に基く式次第では間に合わない。そこで開式前、喪主さん、親戚代表さんとご一緒にお寺様控え室にご挨拶。続いてお寺様に無理なお願いをすることに。

 ご導師の入場まで、開式より10分間の時間を頂戴した。この間に音楽、言葉、ナレーション、奉儀の新バージョン、そこに会長さんにお手伝いをいただくシナリオで進めた。

 会長さんの式場到着時間という不安があり、お姿を確認してからしか始められないが、担当スタッフと短い打ち合わせで理解に至り、やがてお車のご到着情報。すぐに式場内にお迎え申し上げ、ご本人には何のお知らせもなく本番突入。

 マイクでご芳名を申し上げた際、驚かれたようで私の方に振り返られたが、時間通りの進行でピタッと収まった。

 お寺様達がご入場され、開式の辞からご読経が始まった頃、ご遺影に一礼をされご退出。
空港へ向かわれたが、間に合っておられることを祈念申し上げた。

 ご親戚の焼香が終わり代表者焼香。そこで、また予想外のお客様。大企業の会長さんが東京から会葬に来られ、受付の皆さんが緊張されたみたい。

やがて葬儀委員の方々の焼香。受付におられた女性の方がわざわざ私の側に来てくださり、「有り難う、会長が感動されたと思います」とお言葉を頂戴した。

 ご出棺前の「命の伝達式」だが、今日は「供養」と「功徳」バージョン。不幸な中で「不幸でないひととき」が生まれたよう。ご出棺をお見送りした後、参列された方から「やさしさを感じた葬儀だね」と嬉しい感想も。

 このご葬儀、これを読まれたら大規模な葬儀と思われるだろうが、ご親戚を含めた参列者総数は40名様。ご遺族のご要望で限られた方々の範囲内で進められていたことを付け加える。

 さて、久世塾の塾生達が「MAMADIARY」さんの掲示板で「返礼品」について意見交換。通夜と葬儀で参列者にお渡しする「品物」のことだが、香典の有無や地域のしきたりによって様々な問題もあるよう。

 私の考えは「返礼品」という言葉に疑問が。「供養の品」と考えれば葬送の意味が見えてくる筈。でも、お茶、ハンカチ、タオルなどをいただいて意義があるのだろうかと思うし、喜ばれておられる方がどれほどいるのかと心配する。

  悲しみのご遺族に経済的負担となる「品物」の形骸化こそ大問題。持ち帰られて役に立たない品も多いよう。これらの意識改革も大切なこと。葬儀社さんや贈答 品を扱われる業者さんから「売り上げダウン」で恨まれるかもしれないが、供養だったら意味もある。返礼品だったら止めるべきだと提起したい。

 また、全国で流行している香典に対する「その場返し」は横着過ぎる。業者の売り上げになるので積極的みたいだが、弊社は「香典」の本義を大切にしたいから絶対に行わない。

 今日の<HOME>接続は「MAMADIARY」さん。「ひとりごと」と掲示板へどうぞご訪問を。
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